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【農・業界】
木名瀬金重商店 (茨城県小美玉市) 関東初、ロータリーヒラー導入試験
- 編集部
- 2007年07月01日
ジャガイモの植付けと培土の一貫体系確立目指す
カルビーのポテトチップス用ジャガイモを集荷する(株)木名瀬金重商店(茨城県小美玉市・木名瀬裕一社長)はこのほど、ロータリーヒラー(グリメ製)による早期一発培土試験を実施した。府県ジャガイモ産地でのロータリーヒラー導入ははじめて。木名瀬裕一社長は、「植付けと培土を一貫体系として行なえれば農家にとって経営改善効果は大きいはず」と試験の成果に期待を寄せている。
ロータリーヒラーとは、タインで土塊を砕き機械後部の成型板により培土・鎮圧が行なえる作業機。早期培土により、中耕・除草等の管理作業が省略でき、作業時間の短縮につながる。また、土塊が減少することで、収穫時に発生するキズ打撲軽減できるほか、選別作業の削減効果もある。北海道のポテトチップ用のジャガイモ産地では同機の導入が伸びている。
試験は木名瀬金重商店が試験用に用意した2haの面積で実施した。ロータリーヒラー試験区と対象区を設け、生育状況や品質などについて追跡調査を行なっていく。
試験に立ち会った(株)カルビーポテトの羽石宏美氏は、今回の試験の意義についてこう話す。「関東の露地栽培はマルチ栽培と比べ、技術が十分に確立していない。植付けと培土に使う機械の仕様がばらばらで生産者の苦労も多い。ロータリーヒラーの導入を通して、植付けと培土の畦幅の基準作りができればと思う。木名瀬金重商店のケースがモデルになれば他産地にも提案していきたい」
木名瀬金重商店は、マルチ栽培が大多数を占める関東で一早く露地栽培技術を導入してきた。
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