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高橋がなりのアグリの猫

井の中でゲコゲコ鳴いてますよ!ヒール宮井さん

 僕が宮井さんに伝えたいことは、あなたのような農業生産職人は絶対的に異業種や異文化の日本人との触れ合いが少ないということです。米国がどうのこうの言う前に、東京で活躍する多種多様な日本人ともっと触れ合うべきです。イイやつもヤなやつもいますが、どんな奴でも触れ合うことで全て勉強になったと感じています。偏らないことが重要なんです。僕よりはるかに頭脳明晰で勉強家の宮井さんだから言いたいんです、絶対的に正しい思想なんてないんです。たとえ、宮井さんの意見が9割正しくても、残り1割の意見も正しく思えるアングルの思考も身に付ける習慣を付けましょうよ。50の手習いをしている先輩として同い年の宮井さんだから言わせてもらいました。

 そんなことは分かっている! そういうお前は何ぼのもんじゃい!と言い返されると思いますのでテレビ制作会社のAD時代の話をします。

 ADの仕事はディレクターが独自の感性でどんなことをしてでも視聴率の獲れる番組を創るために、全ての環境を整えることです。しかし番組の関係者は違う感性をそれぞれ持っています。利益を上げたい制作会社プロデューサー、スポンサーや視聴者からクレームがないことを望む局プロデューサー。自分が目立つことが第一の出演者と早く帰らせたいマネージャー。それぞれこだわりがあり、予算もあるのに言うことを聞いてくれない放送作家、技術、照明、美術、オペレーター、ミキサー、メイク、スタイリストなどの専門職。すぐに逃げ出す新米ADや一番厄介な一般人や一般企業の協力者などなど。それらの人の意見を聴き、協力を仰がなければ仕事にならないテレビ制作という環境で人間関係という一番難しい難題を毎日のように抱えるという鍛錬を受けていました。

 自然以上に難敵だったと思います。だから、東京に遊びに来てください。まずは他人の偏った思想を分析して指摘するのが大好きな公共放送のプロデューサーを紹介しますから。

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