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北海道長沼発ヒール・ミヤイの憎まれ口通信

中年の主張「ものづくりとは……」

極論に言うと、東大法学部を卒業して、甲種試験に合格して、財務省で働くのが一番の効率的な仕事であるならば、私のような麦、大豆栽培は一番効率が悪い商売であるのは間違いないが、一度農業を止めた者が、再度農業を行なうことは極めて難しく、その地域でも信用を勝ち得るのに何世代も必要かもしれない。

何か封建的な農村社会を支持しているようなことを発言したが、そうでもない。なぜならば、がなりさんが発言された経済的繁栄を追いかけ、精神的自由を見失ってしまった“農業団塊世代”などと言う農業経営者は全国で何名いるか、疑問に思うからだ。北海道でも「儲けて何ぼ」なんて下品な会話を出来るのは数名しかいない。

残りの99.99%の精神的自由を持ち合わせ、未来が限られる農家はその日暮らしか、営農以外の収入に燃えている者たちばかりだ。私が作る納豆用大豆は国産納豆用大豆のたった2%で、ヒール宮井と呼ばれようが、しっかりと対価を頂戴しているのだから、誰にも文句はないし、言われる筋合いのものでもない。お互いがプロであるならば相手の領域に入ることの意味とリスクを考えていかなければならないと思うが、世間の風潮は全く逆の様である。

消費者と顔を見れる何とか、有機栽培だの全体の1%にも満たないマーケットに迷い込んだら、タイガーマスクの虎の穴からの脱出するよりも難しくなってしまう。そんなやり方は、典型的なやり方だ。おいしい話でみんなを貧乏にして、そのトップ連中は思想的に貧しさを増長させる洗脳教育を行なう。

まっ、ここまで書けば、がなりさんも真剣にカチンと来ていただけるだろう。

私が不在だった昨年10月19日、午後に来客者があったそうだ。家が隣の母親が対応したが、この来客者は高崎市で農業をされていて、母には「北海道の大豆栽培を見に来た」「私は小作人の息子だ」と伝えたそうだ。以前このコラムで「小作人根性は……」と書いたことがお気に召さず、文句のひとつでも言いに来たのか?それとも一戦交えに来たのか。長沼名物のニュージーランド産ラムのジンギスカンでもごちそういたしますよ。その時は必ず電話等でアポを取りましょうね。それがコミュニケーションの始まりです。

ただ世の中には(地元だが)、3年間でメールを5回、ファックスを3回、空知支庁から電話をさせると言って連絡をしない、もちろん「こんにちは」のあいさつもできない非常識の組織もあることをお伝えしよう。間違いなく、そのようなことに疑問を感じることができない親の背中を見て彼らの子供たちは似たように育つのであろう。どこの誰だって?そんなことできる組織決まっているじゃないですか。みなさん御存じのあの組織ですよ。

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