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編集長インタビュー

志を同じくする仲間をネットワークし、農業を通じて今の日本社会を変革したい

農業に従事する若者が農業の魅力を発信し、仲間を増やそうという動きが急激に進んでいる。ブログはもちろん、4Hクラブをパートナーに当社から発刊する雑誌『Agrizm』、さらには先月号「視点」および本稿で紹介する「農家のこせがれネットワーク」もそうだ。創刊以来読者の中には、息子世代の青年が農業という仕事を超前向きにとらえていることに、様々な感慨があるのではなかろうか。団塊世代の編集長が、“アラサー”の2人の農業像について話を聞いた。
ふと降りてきた言葉「農業を6Kから3Kへ」

昆吉則(本誌編集長) 先月号の「視点」では「農家のこせがれネットワーク」の取り組みについて、脇坂さんにお話を聞いたわけですけれど、またここで改めて話をお聞きしたいと思って、脇坂さんと宮治さんのお2人に登場してもらうことにしました。

 長年農業に携わってきた僕なんかからすれば、こういったネットワークができることこそが時代の変化を表しているなぁと思うんですよね。『農業経営者』という雑誌の読者は、僕と同世代の、いわば戦う農家のような、やや偏向はしているかもしれないけど、農業をあたりまえの事業として考えていく、そういうタイプの人が多かった。でも、年を追って若い読者が増えてきて、今40歳くらいの人だと、その発想そのものからして欠乏の論理によるものではないんですよ。しかし、あなた方はそれよりもっと若い、今はやりの言葉で言えば、“アラサー”世代が中心になって、このプロジェクトを立ち上げると聞いて、びっくりした。農家の人たちが「こせがれ」なる、世間一般では蔑称とされている言葉を使っているところなんて農家を相対化しているなぁととても面白く思ったんですよ。また、こせがれネットワークには農家出身者だけでなく、非農家の人も集まっているということも、これはすごい社会の変化だなって思っていてね。ぜひ3人で座談会をして、拡大版でできないかなと思ったわけです。

 ということで、ちょっと演説が長くなりましたが(笑)、自己紹介もかねて、農家のこせがれネットワークを考えた経緯を教えてください。

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