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農業技術進化系

リン回収 豚舎汚水から簡単・安全にリンを回収 天日干しだけで肥料として利用可能に

  • (独)農研機構 畜産草地研究所 浄化システム研究チーム 鈴木一好
  • 第19回 2008年11月01日

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畜産草地研究所を中核とする研究グループで、豚舎汚水中のリンを簡便な装置で結晶にして回収する技術を開発した。
 畜産草地研究所を中核とする研究グループで、豚舎汚水中のリンを簡便な装置で結晶にして回収する技術を開発した。この技術は、リンを結晶化するMAP(リン酸マグネシウムアンモニウム)反応を利用したもので、汚水中にMAP結晶が付着する網を入れて通気することで、水質汚濁物質であるリンを効率的に回収できる。

 本技術の最大の特徴は、養豚農家が簡単・安全に処理できることである。豚舎汚水はpHを8~8・5の値にまで上昇させればリン酸の結晶化反応が進行する。苛性ソーダなどのアルカリ剤を加えれば確実にpHを上昇させることができるが、劇物であるため養豚農家が用いるのには適さない。そこで、曝気により汚水中の炭酸ガスを追い出してpHを上昇させる方法を採用した。

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