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リレー訪問 農場に勤める誇りと夢

[後編]意欲に応えてくれる会社のもとで、自分を磨き、結果を出す

  • (有)コッコファーム(熊本県菊池市)×(有)大串農園(高知県宿毛市) 選卵部門工場長×生産課課長 堺浩司×森誠
  • 第27回 2008年10月01日

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卵や鶏肉などの生産・販売を行うコッコファームの堺氏を訪問した大串農園の森氏・前回はコッコファームでの品質改善の進め方などについて話を聞いた。今回は、堺氏が就農した経緯や同社に入社した後の人材育成の様子、上司との関わり方など、勤める側から見た農場について語り合った。
社員教育がやる気を支えた

森 堺さんが農業に関心を持ったきっかけは何だったんですか?

堺 この会社で働き始める前に北海道の牧場で半年間だけ働いていたことがあるんですが、そこでの経験が大きいですね。

森 牧場で働いたことがあるんですね。

堺 農業に興味があって働き始めたわけではないんですが、農場にいたお爺さんとお婆さんに、生き方や牧場の牛に対する接し方など、いろいろなことを教えていただきました。黙って牛に近づいたりすると、もの凄く怒られて「牛と話せるようになれ」と諭されたり、時には「お前はどうしてここで働いているんだ。よく考えろ!」ということまで言われました(笑)。

森 なんだか刺激的ですね(笑)。

堺 とにかく考えさせられることが多くて、いろいろな話を聞いたり体験するうちに、自分の価値観や考え方も変わっていきました。牛に対しても「今日は元気か? 調子悪くないか?」と声をかけながら接するようになって、そうやって仕事をしていくうちに、本格的に生き物と一緒に仕事をしていきたいと思うようになりました。それで熊本に帰ってからコッコファームの存在を知って応募したわけです。

森 そういう経緯があったんですね。でも、いま担当されている仕事では、卵の選別や品質管理をされているんですよね。鶏と直接関わる仕事ではないと思いますがその点は気になりませんでした?

堺 入社して最初に配属されたのは「成鶏」という鶏の管理をする部門なんですよ。その後に転属して今の仕事をするようになったんですが、それでも生き物に関わる仕事という点では変わらないと思っています。実際、卵の品質には鶏の状態も影響するので、日々、その様子は気にしています。それに、仕事の一連の流れがどうなっているのかは、ずっと知りたいと思っていたことでもあるんです。

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