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【江刺の稲】
田牧・木村両氏の“メイド・バイ・ジャパニーズ”
- 『農業経営者』編集長 農業技術通信社 代表取締役社長 昆吉則
- 第148回 2008年08月01日
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同氏は、ウルグアイでの“メイド・バイ・ジャパニーズ”を目指して、本誌とともに読者へ呼びかけてきた。数名の読者とともに現地を訪れ、現地の日系農場との農地貸借に関する交渉も進んでいたが、最終的に日本企業である農場オーナーの了解が取れないまま、計画は頓挫した。それだけに、同氏による現地法人設立の話題は、明るいニュースとして報告しておきたい。
ただし、ウルグアイでは、世界的な穀物高騰を受けて、インディカ米も高騰しており、さらにコメより生産が容易な大豆への転換も進んでいるという。そんな状況の中で、同地でのジャポニカ米生産が急激に伸びるとは言えそうもない。しかし、それは“メイド・バイ・ジャパニーズ”を狙う日本人にとっては競争がなく、むしろチャンスだと田牧氏。しかも、燃料代が上がるにつれて、カリフォルニアから米国東海岸に陸送するより海路で南米から移送する方が物流費も安く済むとか。また、同氏は日本製のレベラーや汎用コンバインがその作業精度の高さや刈り取りロスの少なさゆえに、カリフォルニアやウルグアイで高い市場性を持つことをあらためて強調していた。
ただし、ウルグアイでは、世界的な穀物高騰を受けて、インディカ米も高騰しており、さらにコメより生産が容易な大豆への転換も進んでいるという。そんな状況の中で、同地でのジャポニカ米生産が急激に伸びるとは言えそうもない。しかし、それは“メイド・バイ・ジャパニーズ”を狙う日本人にとっては競争がなく、むしろチャンスだと田牧氏。しかも、燃料代が上がるにつれて、カリフォルニアから米国東海岸に陸送するより海路で南米から移送する方が物流費も安く済むとか。また、同氏は日本製のレベラーや汎用コンバインがその作業精度の高さや刈り取りロスの少なさゆえに、カリフォルニアやウルグアイで高い市場性を持つことをあらためて強調していた。
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昆吉則 コンキチノリ
『農業経営者』編集長
農業技術通信社 代表取締役社長
1949年神奈川県生まれ。1984年農業全般をテーマとする編集プロダクション「農業技術通信社」を創業。1993年『農業経営者』創刊。「農業は食べる人のためにある」という理念のもと、農産物のエンドユーザー=消費者のためになる農業技術・商品・経営の情報を発信している。2006年より内閣府規制改革会議農業専門委員。
江刺の稲
「江刺の稲」とは、用排水路に手刺しされ、そのまま育った稲。全く管理されていないこの稲が、手をかけて育てた畦の内側の稲より立派な成長を見せている。「江刺の稲」の存在は、我々に何を教えるのか。土と自然の不思議から農業と経営の可能性を考えたい。
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