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農業技術進化系

微生物資材 微生物農薬の導入で防除の安定化を図る 施設野菜栽培を中心に利用が進む

近年、病害虫に対する化学合成農薬の効果が低下してきており、化学合成農薬だけでは安定した防除効果が得られにくくなってきている。そこで、宮崎県では微生物殺菌剤、微生物殺虫剤、天敵など生物農薬の導入を進め、防除効果の安定化を目指している。生物農薬は化学合成農薬と比較して薬剤抵抗性が発達しにくく、いったん防除体系を確立すれば長期間の安定した防除効果が期待できることにも着目している。
 近年、病害虫に対する化学合成農薬の効果が低下してきており、化学合成農薬だけでは安定した防除効果が得られにくくなってきている。そこで、宮崎県では微生物殺菌剤、微生物殺虫剤、天敵など生物農薬の導入を進め、防除効果の安定化を目指している。生物農薬は化学合成農薬と比較して薬剤抵抗性が発達しにくく、いったん防除体系を確立すれば長期間の安定した防除効果が期待できることにも着目している。

 県内では、施設野菜を中心に400ha以上で生物農薬が使用されていると考えられる。ときどき使っている人を含めると施設野菜全体の6~7割、安定的に使用している人は3割程度ではないかと推測している。ほかにも、温州みかんや日向夏などの果樹でもカミキリ用の昆虫寄生菌が使用されている。今後、農薬登録も進みつつあり、施設栽培の果樹や花き、水稲や露地野菜にも利用が拡大すると思われる。

 生物農薬には化学農薬とは異なる使い方のコツがあり、知らないと期待した効果を上げることができない。従来、「Aという防除剤よりもBのほうが効果が高い」というような、個々の製剤のスペックを問うことが多い。微生物資材使用の際には、薬剤そのものの効用も大事だが、効果的に使用するための補助資材はどれを選択すべきかなどの情報も大事になってくる。今後は、製剤の特徴はもちろん、この様な情報の周知が課題だと考えている。

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