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【特別レポート】
「農業経営者」読者の会 日本農業のNEXT STAGEへ 第2回全国大会開催
- 編集部
- 2009年05月01日
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第1日目 日本農業のNEXT STAGE
第2回全国大会のテーマは「日本農業のNEXT STAGE」。大会初日には同テーマを掲げた特別セミナーが行なわれ、カルビー(株)相談役の松尾雅彦氏が基調講演を務めた。
「先進国農業のこれからの姿」と題されたこの講演では、生産・加工・販売の3者がコラボレーションするカルビーのビジネスモデルが紹介されたほか、パラダイムシフトによる21世紀型農業の特徴を指摘。「顧客とつながって品質を追求する“かせぎ”の部分と、地域社会との関係を強める“つとめ”の部分の両輪が重要」と訴えた。
さらに事業成功の原則として、加工業者との関係を深めることで競争力がアップすることや、成長市場を見極めて勝負すること、また食品業界では「新」ではなく「置換」の発想を持つことが大切であると語った。
基調講演後のパネルディスカッションでは、松尾氏に加え、きわむ元気塾の横川竟氏、イーサポートリンク(株)の堀内信介氏、(株)谷口農場の谷口威裕氏、(有)ベネットの青木隆夫氏、コーディネート役の本誌編集長も登壇。農業は生産現場のイノベーションのみならず、周辺産業と連携して商品やサービスを開発していくことで発展するという印象を強めた。
第2日目 世界を虜にするニッポン農業
世界を魅了する日本農業をテーマに、第2日目はシンポジウムを開催。基調講演として本誌編集長がロシア沿海州視察ツアーの模様を報告した後、5名の実践者が登壇した。
まずは、タイでマンゴー生産を行なう和郷園の毛利公紀氏、ウクライナで大豆を生産する青森県の木村慎一氏、ベトナムでイチゴ事業に関わる(有)ストロベリーフィールズの遠藤健二氏の3名が、海外における農場運営事例を紹介。さらにこの後、農産物輸出の実践者として、片山りんご㈱の山野豊氏と、(株)デコポンの井尻弘氏が登場し、海外マーケットの現状を語った。
第3日目 事業計画が激突 A-1グランプリ2009
第3日目は、事業者自らが農業ビジネスプランを発表することで、投資家や支援者と出会う機会を創出することを目的とした「A-1グランプリ」を開催。事前の書類審査を通過した18組の発表者が次々に登場し、熱弁を振るった。
宮城大学の大泉一貫氏や、日本経済新聞社の樫原弘志氏ら5名の審査員による厳正な審査の結果、大賞(賞金100万円)は(有)さかうえの坂上隆氏に決定。このほかJAICシードキャピタル賞には㈱農業総合研究所の及川智正氏、奨励賞にはふじさん牧場の藤田太一氏が輝いた。
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