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特集

事業計画書は夢を伝える手段!

タイトルで読み手をわしづかみに!

 タイトルも分かりやすい言葉を使うのが望ましいが、謎かけ風に「?」マークを浮かばせる戦略もある(ただし、その答えを用意しなければ×)。さて、中川氏(左。以降も同じ)の資料は1枚目にタイトルが明示されているオーソドックスなタイプ。ただし、より平易な言葉で表現できたかも? 対して成田氏の資料は、会社のロゴ→経営内容の紹介という流れ。具体的プランが出てくるのは中盤ぐらいで、間延びする恐れも。テーマを早めに把握させるためには、きちんとした表紙を作る方がいいのでは。


数字の入っていない計画書は論外!

 今回、書類選考の段階でA-1グランプリ本戦に進めなかった方々の資料には、結局そのビジネスプランにいくらかかるのか? ということが明示されていなかった。どんなにアイデアがよかったとしても、数字に落とし込みができなければ、投資家もコミットメントのしようがなく、徒労に終わってしまう。その意味で両者とも概算の数字が出されている点で評価はできる。成田氏の出した数字は、これまでの実績を踏まえたものであり、説得力という点では中川氏よりもあるといえよう。


事業のセールスポイントは明確に!

 どうしても実現したいというビジネスモデルがある場合、経営者は様々なメリット、セールスポイントなどを、冗舌に表現しがちである。しかし、その言葉を受け取る側にとっては、「結局この人は、何が言いたいんだろう?」となってしまいかねない。ビジネスモデルの絶対的優位性を伝えるためにも、表現はシンプルにした方がいいだろう。成田氏の資料は、乾田直播米がいいんだと自ら信じ込んでいる、そんな力強さがある。中川氏の資料は、1枚に情報が詰め込まれすぎており、伝わりにくい。文字の大きさなども侮れないので、その工夫も必要。


目指すべき将来像を具体的に描く!

起承転結の結、オチにあたる部分。「ビジネスモデルの特徴や優位性は分かった。お金の話もいいだろう。で、あなたはその事業を通じて社会にどのような価値を提供したいのか? どのような将来像を描いているのか?」。支援者予備軍であれば、そのような思いを抱きながらプレゼンを聞いているだろう。どれだけ共感・納得させられるか。テクニックでしのげる部分ではない。経営者の夢、本音、さらにアツさで勝負すべし。アツさという点で比較すると、成田氏が突っ走っている。いや、やや情緒的すぎるか?

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