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【北海道長沼発ヒール・ミヤイの憎まれ口通信】
春宵一刻値千金
- 西南農場 代表取締役 宮井能雅
- 第14回 2009年05月01日
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グランプリ受賞者に疑問→分析→納得→祝福
「突き、一本!」
3月1日から3日間、本誌読者の会、第2回全国大会が行われた。昨年の参加者から面白いと聞いていたので、今回勉強のため出かけた。期待したのは、どのような方たちが集まり、全国のどのような成功例が聞けるかということ。事実、本誌の特徴である左翼から右翼、もちろんオカルトあり話を初デートの時の気持ちで心ワクワクさせて拝聴することになった。
冒頭の「突き、一本!」は最終日に行なわれた、A-1グランプリにおいて100万円の賞金を獲得した鹿児島県の坂上隆さんが剣道7段であり、正面から戦う潔さに勝利したことから称賛を込めたお祝いの言葉である。
彼は『サイロール』という自社ブランドである良質なサイレージをロールべールにして、つまり付加価値を付けて販売している。
この南九州地域においてコーンの栽培はおろか、良質なサイレージの購入となると極端な場合、東北か北海道からの購入をしなければならないが、坂上さんはそこにビジネスチャンスを見つけたのだ。
本当は意地悪に「小手先、一本!」にしようかと考えたが、冗談の分かる坂上さんは許してくれても、彼のマーケットがこの言葉のエックスキューズを許さないだろう。
一昨年の11月、読者の会のセミナーで彼の仕事を聞く機会があった。正直なところ、何がすごいんだ?北海道のそこそこの酪農家はやっていることなのに鹿児島ではやっていないのか? そうなんです。坂上さんの高品質のロールを購入する畜産関係者は、怠け者が多いと感じてしまったのです。つまり鹿児島の各畜産農家の努力が足りないということです。そのような、その日暮らしの畜産農家と商売してプライドはないのだろうかと思ったが、北海道のような絶対的な土地がない環境の下で、鹿児島のように畜産が繁栄している地域性を考えれば、高品質の餌の供給が急務となるのは当然とも思える。
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宮井能雅 ミヤイヨシマサ
西南農場
代表取締役
1958年3月、北海道長沼町生まれ。現在、同地で水田110haに麦50ha、大豆60haを作付けする。大学を1カ月で中退後、農業を継ぐ。子供時代から米国の農業に憧れ、後年、オーストラリアや米国での農業体験を通して、その思いをさらに強めていく。機械施設のほとんどは、米国のジョンディア代理店から直接購入。また、遺伝子組み換え大豆の栽培を自ら明かしたことで、反対派の批判の対象になっている。年商約1億円。
北海道長沼発ヒール宮井の憎まれ口通信
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