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特集

農業補助金をもっと知ろう!~その仕組みとカラクリ~

Q7:平成20年度末に出された「食料供給力向上緊急機械リース支援事業」で、対象となる機械にトラクター(クローラ)などがあり、申込みをしようかと考えましたが、状況等を確認したところ申込みが殺到して、当初の2分の1とか3分の1とかいう補助率もあてにはならないとのことでした。それでわたしは申し込むのを止めてしまいました。月額リース率も銀行系リース会社よりも相当高いですし、よく考えてみると最大限の補助をもらったとしても負担は全然軽くならないように思うのですが。

A7:平成21年度予算では250億円確保した、農機リース支援事業。昨年度の補正予算案で急遽盛り込まれた補助金ですが、生産局農業生産支援課によると、「50億円の助成枠のところに、190億円も申請が寄せられた」とのことで、結果的に補助率も下がった=減額になったということです。リース率でいえば、それはおっしゃる通りで、銀行系なら3%以下、リース物件価格にもよりますが、おおよそ5~7%の幅ではないでしょうか。ある読者によれば、「3割以下であればうま味がない」とのことで見送ったとのこと。今回殺到した理由は条件が厳しくなく、補助金目当てでといううがった見方もなきにしもあらず。規模拡大に有益に働くかどうか、年数が経ってみないとわからないですが……。(編集部)

Q8:これから農業をやりたいと思っているものです。始めるにあたり、どんな補助金が申請できるのでしょうか?

A8:国は、新規の農業参入意向者向けに、情報提供、相談、研修制度などをほぼ無料で実施しています。また、実際に農業を始めた後に得られる補助金は、都道府県からの交付が多いです。農業に就いただけでもらえる就農支援金から、家屋の改修、家賃補助、機械・設備補助、海外研修まで、至れりつくせりのメニューが準備されてるところもあります。次頁では、長野県を例に紹介しています。詳細は、希望する県の就農相談窓口にお問い合わせください。

圧倒的!「補助金に頼らない」経営を目指す声

 本誌読者アンケートで募った補助金に関する自由回答をまとめた。大多数に共通するのは補助金のあり様、あり方に対する圧倒的に否定的な見解だ。


【私が補助金をもらわない理由】

 私は補助金に頼らない経営を目指しており、今は転作の産地づくり交付金だけもらっています。機械・設備に対する補助は一切ありません。法人ではないため、兼業農家とほぼ同じ扱いです。情報も何もくれませんが、欲しいとも思っていません。

 補助金に頼らない理由は、まず第一に、農業者本来の「つとめ」を忘れてしまう心配があるからです。本来、生産者である私は、私のお客様に頭を下げるものですが、補助金に手を出すと行政に頭を下げることになり、自分の経営を見失うことになりそうです。補助金に頼った経営を行なうようになると、今度はどんな補助金ができるのかに関心が行ってしまいそうなのです。

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