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坂上隆の幸せを見える化する農業ビジネス

「取引」から「取組」へ経営をシフトする

かつて私のライバルは太陽だった。農業を始めた頃、1日16時間トラクタに乗っていた。トラクタの上で3食メシを食べ、疲れれば睡眠もとる。これはもしかすると農家であれば割に当然のことかもしれない。しかし一人だけの作業は孤独だった。誰か競争する相手がいた方が気は楽になる、そう考えて目をつけたのが太陽だ。

ライバルは太陽

 かつて私のライバルは太陽だった。農業を始めた頃、1日16時間トラクタに乗っていた。トラクタの上で3食メシを食べ、疲れれば睡眠もとる。これはもしかすると農家であれば割に当然のことかもしれない。しかし一人だけの作業は孤独だった。誰か競争する相手がいた方が気は楽になる、そう考えて目をつけたのが太陽だ。太陽を人としてとらえると、日の出が就業時間で、日の入りが終業時間となる。私は日が昇る前に作業の準備を終わらせて、日が沈むまで働く、つまり太陽より働いてやろうと考えた。太陽に勝てれば地球では無敵なのだ。だから暗い未明には「太陽、出て来い!」と待ちかまえ、日中の作業に疲れると「太陽に負ける!」と思って頑張った。今こうして振り返ると笑ってしまうが、当時は必死だった。そして実際、でかい相手をライバルに据えることで、自分の絶対的なパワーを引き出せた。

 その当時の仕事は、時給に換算すると約100円。農業における成功の基準は俗に「農業所得が1000万円越えること」と言われるが、そこに至るまで私はずっと太陽を相手に勝負してきた気がする。

 過去の推移と成長率を見ると、14年間の平均で売上は毎年16%の割合で成長している。単純計算すれば数十年後に100億円に到達する見込みだったが、ある日、働きすぎで私は倒れた。作業のラインはほぼ一人でやっていたので、これで成長率はゼロだ。しかし私は倒れたことを好機としてとらえた。

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