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農・業界

福岡県、上海に駐在員農産物の市場調査開始

  • 編集部
  • 2003年09月01日
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福岡県は、今年から中国・上海に現地駐在員を置き、農産物輸出の市場調査を開始した。調査の結果を踏まえ、来年1~2月をめどに、上海で実験販売を実施する予定。県では「本格的な中国進出への足がかりとしたい」としている。  
 上海進出に先立ち、同県は92年から、香港の日系デパートやスーパーのアンテナショップで試験販売を実施してきた。昨年は、香港の食品産業界を対象に個別商談会を開いたところ、約8,000万円を売り上げた。約70種類の県産品の中で、最も好評だったのはカキ、モモなど。富裕層にターゲットを絞れば、中国沿海部でも十分売れる見込みがあると判断した。

 しかし、関税フリーの香港とは異なり、上海では通関業務にかなりの時間と手間がかかり、パッケージに中国語表記が必要とされるなど課題も多い。県では「青果物についてはこれまで輸入のみで、輸出に関する情報が少ない。実際に物が動かせるかどうか不明な点も多い」(農政部生産流通課)と話しており、現地駐在員が直接情報収集に当たることで、今後の中国進出につなげていきたい考えだ。

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