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農・業界

(有)藤岡農産 (秋田県北秋田郡合川町)、東京に営業担当

  • 編集部
  • 2003年10月01日
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“独自”ブランド米 個人向けから中規模飲食店に戦略シフト 「あいかわこまち」の独自ブランドでコメの生産・販売をしている㈲藤岡農産(秋田県北秋田郡合川町)は、このほど東京に営業担当の社員を配置し、飲食店への販売を強化した。これまでは個人への直売が中心だったが、将来は、一般家庭のコメ消費が減少すると判断。営業戦略を外食重視にシフトするとともに、社員を常駐させることで、新規顧客の開拓に努める。来年秋までに取引店を100店舗に増やす計画。

秋田・藤岡農産 東京に営業担当

 “独自”ブランド米 個人向けから中規模飲食店に戦略シフト 「あいかわこまち」の独自ブランドでコメの生産・販売をしている㈲藤岡農産(秋田県北秋田郡合川町)は、このほど東京に営業担当の社員を配置し、飲食店への販売を強化した。これまでは個人への直売が中心だったが、将来は、一般家庭のコメ消費が減少すると判断。営業戦略を外食重視にシフトするとともに、社員を常駐させることで、新規顧客の開拓に努める。来年秋までに取引店を100店舗に増やす計画。

 営業を務めるのは、冨永巖さん。今年7月、同社がインターネットのホームページ上で社員を募集しているのを見たのが入社のきっかけだった。以前は北海道の食品関連会社で営業をしていたが、もともとは東京生まれで、農業とは縁がない。が、「良いものを作る会社で、商品とお客さんを結び付ける仕事がしたい」と、応募した。

 同社は現在、約1,800人の個人客と20数軒の飲食店にあいかわこまちを納入している。しかし「個人客はいずれ高齢化し、食が細くなるだろうし、日本全体で見ても外食や中食が増え、家庭内のコメ消費は減っていく」と藤岡茂憲社長は予測。独自ブランドを生かすためにも、販売を中規模の飲食店向けに切り換える必要があると決断した。

 冨永さんの採用については、「東京出身」と「営業経験あり」が決め手となった。「東京でものを売るのに秋田の人間ではダメだし、農業の経験はなくても営業ができれば、その方がいい」(同社長)。冨永さんは自宅を事務所とし、携帯電話を武器に連日、東京を駆け回っている。

 藤岡農産はあきたこまちを生産し、「あいかわこまち」の名で商標登録している。「低農薬こまち」やアイガモ農法で育てた「無農薬こまち」などをすべて直売で売り切り、年間の売り上げは約9,000万円。従業員は冨永さんが加わったことで6人になった。

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