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【農・業界】
(株)信州がんこ村 (長野県八千穂村)、土建会社から出向社員受け入れ
- 編集部
- 2003年10月01日
農産物流通への進出に期待
農産物流通を手がける(株)信州がんこ村(長野県八千穂村、横森正樹社長)は今年、県内の土建会社から出向社員を一人受け入れた。この土建会社は新規事業として農産物流通に乗り出す計画で、出向社員の人件費も負担。がんこ村は3年間かけてノウハウを指導していく。
卸市場を経由する農産物の比率が減る一方、産地と小売・外食産業間の産直は増加傾向にある。横森社長も「大量流通の時代は終わった。これまで流通は農協が独占してきたが、これからは複数の農家をグループ化した組織が産直を行う形態が望ましい」と話しており、もともと農業と結びつきの強い土建業界にその役割を期待している。
がんこ村では、土建会社がもつネットワークを利用して、自社の販路拡大にもつなげたい考えで、出向社員は、がんこ村に参加する生産者を集める一方、同社が扱う土壌改良材「ネッカリッチ」の販売にも取り組んでいる。
(株)信州がんこ村は、長野県、群馬県を中心に約30人の生産者が作った野菜を集荷、卸を通じてスーパーなどに納めている。昨年度の取扱高は3億5,000万円。
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