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農・業界

(有)中洞牧場 (岩手県田老町)、オーガニック原乳の集荷・加工拠点に

  • 編集部
  • 2003年10月01日
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岩手県田老町の(有)中洞牧場(中洞正社長)は、濃厚飼料を使用せず、自然放牧でオーガニック酪農経営に取り組む北海道・東北地方の酪農家に呼びかけ、同牧場所有の牛乳プラントを使った牛乳の受託製造を今年から始めた。集荷分は同社の「エコロジー牛乳」の原乳として使用するか、相手先が独自ブランドを希望する場合には、牛乳製造した上で卸販売する。現在、北海道の斎藤牧場(斎藤晶・牧場主)ら3戸の酪農家が参加している。

 岩手県田老町の(有)中洞牧場(中洞正社長)は、濃厚飼料を使用せず、自然放牧でオーガニック酪農経営に取り組む北海道・東北地方の酪農家に呼びかけ、同牧場所有の牛乳プラントを使った牛乳の受託製造を今年から始めた。集荷分は同社の「エコロジー牛乳」の原乳として使用するか、相手先が独自ブランドを希望する場合には、牛乳製造した上で卸販売する。現在、北海道の斎藤牧場(斎藤晶・牧場主)ら3戸の酪農家が参加している。

 自然放牧では、夏期の乳脂肪率が落ちるなど乳質が変化しやすく、乳業メーカーの引き取り価格が乳脂肪率に左右されるため、既存流通への出荷だけでは経営が難しい。このため中洞社長は10年前、独自に牛乳プラントを建設して「エコロジー牛乳」(900ml 410円、ビン返却価格)の直売を開始。現在、地元や首都圏の顧客約600世帯に配達、配送しているほか、約50の業者との大口取引もある。

 新たに始めた受託製造は、自然放牧という同じ志を持ちながら、販売手段を持たなかった酪農仲間たちに連携を呼びかけたもの。いずれはネットワークを拡大する構想をもち、そのための物流拠点としても自社プラントを活用したいという。

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