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【農・業界】
近藤農場 (愛知県安城市)、カラス撃退には「赤と黒」アイガモ農法に新アイデア
- 編集部
- 2003年10月01日
アイガモ農法を続けている愛知県安城市の近藤牧雄さんが、竹棒に古マルチを付けたり、カモのヒナを着色する「大胆」な方法でカラスによる被害を防ぐことに成功した。来年以降も続ける考えだ。
近藤さんの水田は約8ha。8年前からアイガモ農法に取り組み、田植えと同時に50a当たり50羽のヒナを放している。ところが近年はヒナをカラスにさらわれる被害が続出。ネットを張るなど様々な対処法を試してみたが、昨年は5羽しか残らず、ほぼ壊滅状態となってしまった。
「アイガモ農法が環境に良くても、経営が赤字になってしまっては意味がない」。頭を悩ませていた近藤さんは、ある朝偶然、家庭ゴミの集積場に置かれていたネズミ駆除剤に着目。近くにはカラスもいたが、ゴミが荒らされていないことに気付き、「駆除剤の色が黒と赤であることと関係があるのかもしれない」とひらめいた。
近藤さんは、古くなった黒いポリマルチを竹の棒に結び、水田に約6mの間隔で立ててみた。さらにものは試しと、水田に放す前のヒナを塗料で黒、赤、黒赤に着色したところ、カラスはまったく手を出さなかったという。
新アイデアについて近藤さんは「カラスの害はカモが成長する前の約20日間に集中する。その間をしのげれば大丈夫で、非常に効果があった」と話す。
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