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農・業界

(有)坂上芝園 鹿児島県志布志市、今期55haの作付増見込む

  • 2007年05月01日
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飼料作コントラクタ事業拡大へ  畑作経営を行なう(有)坂上芝園(鹿児島県志布志市)の坂上隆専務取締役は3月16日、都内で開かれた会合で、今期の飼料用トウモロコシの作付けを80haにまで増やす方針を明らかにした。昨年の作付面積は25haで、55haもの増大となる。
飼料作コントラクタ事業拡大へ

 畑作経営を行なう(有)坂上芝園(鹿児島県志布志市)の坂上隆専務取締役は3月16日、都内で開かれた会合で、今期の飼料用トウモロコシの作付けを80haにまで増やす方針を明らかにした。昨年の作付面積は25haで、55haもの増大となる。売上は、サイレージ事業で約350tを販売した昨年の約1000万から大幅増を見込む。畑作経営者による飼料作コントラクタ事業のこれほどの拡大は全国でもまれ。

 坂上専務は、「これまで販売していた地元周辺地域以外からの引き合いが増えている。今年の作付増大はその需要に応えるもので、まだまだ拡大の余地はある」と話す。同社のある鹿児島県曽於地区は日本有数の畜産地。

(有)坂上芝園の事業はケールやジャガイモが主品目の畑作経営で、飼料供給販売を開始したのは2003年。事業参入のきっかけは、「緑肥として植えたソルゴーを周辺の畜産農家から分けてほしいと言われ、ビジネスチャンスがあると考えた」(坂上専務)と説明する。その後、サイレージ事業に関する技術研修や市場調査を経て、自己資金3000万円を投入し、05年から飼料販売事業を本格的に稼動。現在、畑作経営の柱のひとつに成長した。発表のなかで坂上専務は、「飼料作物の生産販売は畑作農家にとって一石四鳥のビジネス」と定義。連作障害の回避や農薬費の軽減という通常の緑肥栽培の目的に加え、「夏期の耕地・機械の有効利用」「通年雇用が可能」「所得の向上」の3つの利点について解説した。 今後、自社農場でのバンカーサイロの設置や新たな物流試験を検討しているという。

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