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農・業界

(株)グリンリーフ(群馬県昭和村)、こんにゃく米国へ輸出開始

  • 編集部
  • 2003年11月01日
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(株)グリンリーフ(群馬県昭和村)が、今年夏から米国でオーガニックこんにゃくの販売を開始した。約30ケース(1ケース13kg)を2ヶ月に1回のペースで輸出する。今のところ、米在住の日系人が主なターゲットだが、近年、欧米は健康志向が強まり、日本食が人気を集めている。従来は日本人以外になじみのなかったこんにゃくも認知度が高まりつつあり、将来に向けてオーストラリアやシンガポール、中国(上海)などへの輸出も視野に入れている。
「日本の野菜は海外でも勝負できる」

 (株)グリンリーフ(群馬県昭和村)が、今年夏から米国でオーガニックこんにゃくの販売を開始した。約30ケース(1ケース13kg)を2ヶ月に1回のペースで輸出する。今のところ、米在住の日系人が主なターゲットだが、近年、欧米は健康志向が強まり、日本食が人気を集めている。従来は日本人以外になじみのなかったこんにゃくも認知度が高まりつつあり、将来に向けてオーストラリアやシンガポール、中国(上海)などへの輸出も視野に入れている。

 米国への輸出は、グリンリーフが加盟する中小企業団体のメンバーである貿易会社を通じて実現した。ニューヨークやロサンゼルス、ハワイなどで試験販売を重ね、米本土への本格的な輸出に踏み切った。こんにゃくの出荷価格は国内卸価格と同額。しかし、米国での小売価格も国内小売価格とほぼ同じで、国内の流通コストの高さを改めて裏付けた。

 日本の農産物の海外輸出について同社の澤浦彰治社長は「コメ・乳製品は高いが、野菜類は価格でも勝負できる。かつての日本にとって、農産物は外貨獲得のための最大の輸出品。農産物輸出は別に新しいことではない」と話す。また、輸出への取り組みは、農産物をめぐる各国の様々な対応を得る機会にもなると言う。同社では、こんにゃくと同時にコマツナの輸出も試みたが、認められなかった。「日本には農産物の輸入を迫りながら、勝手な国だと改めて感じた」(同社長)。

 グリンリーフはこんにゃく芋の生産・加工、生鮮野菜の生産と漬物加工を手がける。経営面積は35haで、今年は約4億4,000万円の売り上げを見込む。生鮮野菜は、澤浦氏が社長を務める別会社?野菜くらぶに供給している。

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