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農・業界

(有)松木農場(新潟県上越市)、全水田を無農薬に

  • 編集部
  • 2003年12月01日
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(有)松木農場(新潟県上越市)は、今年から、すべての水田での栽培を無農薬に切り換えた。これまでは約半分が無農薬、残りの水田では年1回除草剤を使っていたが、「地球環境や食べる人のことを考えて、100%無農薬に踏み切った」(松木長生社長)。不況による販売減も見られるため、生産するコメのブランド力や信頼性を向上させる狙いもあるという。  
「環境に配慮、信頼性向上も」

 同農場の経営面積は約22haで、コシヒカリやどんとこいなどの品種を栽培している。全水田を無農薬にした今年は、除草の効率を上げるため、エンジン付きの歩行型除草機(4条)を導入。雑草を土中に鋤き込めるため、手押し式より効率があがった。しかし無農薬だと、最大15人の労働力でも除草に手が回り切らないことがあり、収量は落ちたという。それでも反あたり6俵前後を確保したことで、「来年はもう少し、収量を増やせるはず」と松木社長は話す。

 販売面では、顧客からの直接注文を中心としており、コシヒカリ(白米)の場合、無農薬1年目は1kg620円。

 また、同農場では今年初めて野菜作りにも取り組み、ナス、キュウリ、カボチャ、オクラなどを20a弱の畑で作った。まだ試験段階だが、地元の朝市で販売している。「野菜作りは、食への信頼が崩れつつある中、積極的に一歩前へ踏み出そうという意志の現われ。今年は良質な堆肥も大量に作っており、来年から本格化させたい」(同)。


 

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