記事閲覧
【農・業界】
マルカワみそ(株)(福井県武生市)、生産者に新ビジネス提案
- 編集部
- 2004年01月01日
大豆、コメ麦 味噌に受託加工
マルカワみそ(株)(福井県武生市)はこのほど、生産者から大豆やコメ・麦を送ってもらい、注文量に応じて味噌を製造する受託事業を開始した。国産原料を使った味噌の人気は高く、生産者にとっては、二次製品への加工を外部委託することで、新たな事業展開につなげられるサービスだ。河崎宏社長は味噌原料の有機栽培に取り組んだ経験もあり、「農業経営者が自分の原料を使った味噌を商品化することで、固定客の増加やリピート率の上昇、新規顧客の開拓に役立ててほしい」と話している。
納品までの流れは、まず生産者が原料をマルカワみそに送付。同社はこれらを味噌に加工し、1年間寝かせて熟成させた後、生産者が希望する販売形態に合わせてパックして送り返す。麹歩合、塩分濃度も生産者の要望に応じ、目指す味わいや風味を実現するためにオリジナルレシピの開発も支援する。
インタスタント味噌汁の商品化にも対応しており、好みの具を指定してフリーズドライにすることもできる。
味噌の加工賃は1kg200円で、容器・段箱代、運賃が加算される。最低ロットは商品重量で2t(原料換算で大豆約600kg、コメ約480kg)が目安だが、お試し用なら1tでも受け付ける。最大で20tの加工まで受託する。
また、同社は有機JASの認定を取得しており、認定原料であれば味噌にもJASマークが表示できる。
河崎社長はかつてコメや大豆の有機栽培に挑戦したことがあり、「こだわった農産物を作る苦労は骨身にしみて分かる」と話している。この新事業についても「コメを直売している生産は、すでに信頼で結び付いた市場をもっている。国産大豆を使った味噌は国内には5%しかなく、良質な原料を加工して売れば、さらに高い顧客満足を得られるはず」と期待。「生産者ブランド」の味噌作りに全面協力する考えだ。
マルカワみそは従来、契約農家から仕入れた原料を加工してきた。天然醸造の味噌作りでは、北陸三県でトップの規模がある。
会員の方はここからログイン
編集部
農・業界
ランキング
WHAT'S NEW
- 有料会員申し込み受付終了のお知らせ
- (2024/03/05)
- 夏期休業期間のお知らせ
- (2023/07/26)
- 年末年始休業のお知らせ
- (2022/12/23)
- 夏期休業期間のお知らせ
- (2022/07/28)
- 夏期休業期間のお知らせ
- (2021/08/10)