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農・業界

ふじ椎茸園(岐阜県川辺町)、「しいたけブラザーズ」

  • 編集部
  • 2004年03月01日
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原木シイタケを生産する「ふじ椎茸園」(岐阜県川辺町、横田俊光代表)では、横田代表の長男尚人さん(30歳)と次男千洋さん(29歳)が「しいたけブラザーズ」と名乗り、昨年から「顔入りパッケージ」を使った販売を始めた。今年4月からは、機械メーカーに勤めていた三男泰弘さん(27歳)も就農することが決まっており、法人化も視野に入れながら、規模拡大と生産量アップに乗り出す。
顔入りパッケージで売り出し中

 原木シイタケを生産する「ふじ椎茸園」(岐阜県川辺町、横田俊光代表)では、横田代表の長男尚人さん(30歳)と次男千洋さん(29歳)が「しいたけブラザーズ」と名乗り、昨年から「顔入りパッケージ」を使った販売を始めた。今年4月からは、機械メーカーに勤めていた三男泰弘さん(27歳)も就農することが決まっており、法人化も視野に入れながら、規模拡大と生産量アップに乗り出す。

 生産者の顔が入ったパッケージは近年、増えているが、同園のものは尚人さん、千洋さんの顔を特大に写したのが特徴だ。一部を透明にして中身が見えるようにし、通気性にも工夫を凝らしてある。

 同園では殺菌剤、栄養剤などは使用せず、雑菌の害を防ぐため、きめ細かい観察と温度・湿度の管理も欠かさない。しかしその違いやこだわりを表示だけでは伝えにくいため、コープ東海に集荷するパッケージに限り、顔写真を大きく入れるというアイデアにたどりついた。「僕らのシイタケを名指しで買ってほしいとの思いを込めた」と兄弟は話す。

 尚人さんはJAの種菌センターで働いた経験の持ち主。千洋さんはアパレル会社勤務の後、2年間米国で農業を学んだ。98年には同県白川町黒川地区に第2農場を建設し、温暖な川辺町で菌を繁殖させ、標高が高く、寒暖差の激しい黒川に移動させることで、肉厚で濃厚な味わいのシイタケを栽培している。

 また、昨年からは非農家出身で、いずれも20歳の古田高嗣さん、渡辺剛さん、中島悠太さんの3人を雇用している。「やる気と根性のある若者が来てくれてうれしい。将来は彼らの独立も支援できるよう頑張りたい」と尚人さんは話しており、兄弟の枠にとどまらない経営を目指している。

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