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【農・業界】
大阪府農業法人協会、農業と料理のプロが提携イベント
- 編集部
- 2004年03月01日
伝統野菜の食べ方、子供たちに
大阪府農業法人協会は1月、大阪市内で親子を対象に「なにわ野菜を囲むクッキング教室」を開催した。有名料理人グループと連携したイベントで、定員を大幅に上回る応募が寄せられたため、抽選で参加者を決めるほどの盛況となった。農業者が料理人と連携する食育の試みはまだ少ないが、同協会の 島五兵衛会長は「大阪に農産物がある以前に、大阪に農業があることを知って欲しかった」と話しており、今後も同様の取り組みを続ける方針だ。
教室の狙いは、伝統野菜の普及だけでなく、子供たちに農産物の旬の味や特性を伝え、食べこなす技術を身に付けてもらうとともに、農業の価値を再評価してもらうこと。京阪神の料理人グループ「まんでい会」(会長=ドミニク・コルビ・ホテルニューオータニ大阪フランス料理長)の料理人らが、ボランティアで参加し、野菜や鶏肉、卵、コメなどの食材は同協会員らが提供した。
当日は、縄文時代以来の歴史があると言われる「門真レンコン」を栽培する中西正憲氏が、写真を片手にレンコンの歴史や育ち方などを説明。その後、コルビ氏が、「レンコンとクワイのココット仕立て」と「鶏肉とキクナのスープ、大阪地たまご添え」を、参加者の目の前でユーモアを交えて説明しながら調理した。
また第2部では、参加者を4班に分けて実習。コルビ氏のほか、山下悟氏、海津昭雄氏、上村和世氏など有名店のオーナーシェフが講師として指導に当たった。
同協会には、天王寺かぶ、田辺大根など伝統野菜の栽培農家や有機JAS認証を取得している稲作農家、自然有精卵を生産する養鶏業者など特徴的な農業者が多い。食材供給を通して京阪神の料理人とのつながりが深く、料理人・流通業者・農業者の横断的な組織「浪速魚菜を守る会」の活動に参加している人も多いことから、今回のイベントが実現した。
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