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【農・業界】
関根バラ園(群馬県前橋市)、トルコキキョウ周年出荷目指す
- 編集部
- 2004年03月01日
2月後半試験栽培スタート
群馬県前橋市の関根バラ園(関根正園主)では、新たにトルコキキョウの周年出荷を開始する。2月末から試験的に3000苗を定植し、5月後半には東京の市場へ出荷をスタートする予定。トルコキキョウは花の種類が豊富で、需要が高い一方、周年栽培は難しいとされてきた。しかし、担当する後継者の正敏さんは「需要があるなら、自分なりに勉強をしながら、挑戦したい」と意欲的だ。
同園では30年以上バラを出荷、現在は年間20万本のペースでの周年栽培をしている。3年前から経営に参加した正敏さんは、バラ作りを学びながら、新たな花き栽培に挑戦したいと考えてきた。
トルコキキョウは結婚式やパーティの飾り、最近では葬祭用としても需要が高まっている。出荷最盛期は夏場だが、育苗が難しく、施設等のコストもかかるため、周年栽培をする生産者は少ないのが現状だ。
そこで同園では、通年出荷ができるよう、苗の定植時期をずらして栽培し、品薄となる11月から3月頃の出荷を可能にする。品種はオーソドックスな紫の覆輪タイプを始め、葬祭等で使われる白八重などを中心に選び、市場の反応を見る方針だという。正敏さんは「年間15万本から20万本出荷が目標。ゆくゆくは自分ですべて育苗し、インターネットを通じても、販売を拡大できるようにしたい」と話している。
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