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【農・業界】
川田農園(愛媛県八幡浜市)、ナギナタガヤ増やす
- 編集部
- 2004年03月01日
「おいしいミカン作りたい」
温州ミカンを中心に栽培する川田農園(愛媛県八幡浜市、川田隆志代表)では、5年ほど前からナギナタガヤの草生栽培を始め、自家採種を繰り返して植付け面積を増やしている。ナギナタガヤはイネ科の1年草で、秋に枯れると土を覆うため、雑草の繁茂を防ぐ。また保水・保湿や、腐植によって土に有機質を補給する効果があるとされ、近年、果樹生産者の間で注目を集めている。
芽が出るのは秋で、冬から春にかけて大きく育ち、初夏には枯れてワラを敷き詰めたような姿になる。このため除草剤を一切まく必要がないと言われるが、川田さんによると、昨年のような長雨が続くと、雑草は生えてくる。また自家採種で植付けを増やすには年数がかかるのも難点の1つだという。
同農園は3haの園地をもち、温州ミカンのほか、伊予柑、はるみなどを栽培。市場に出荷している。肥料にはボカシを中心に使い、また、鹿児島産の黒酢を使った防除で農薬使用回数も減らしており、「自然に近い農法でミカンの味を良くしたい」と川田さんは話している。
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