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ゴールデンウィーク、機上から見えた不況
みなさんは今年のゴールデンウイークをどのように過ごされたのだろうか。金持ちであれ貧乏であれ、希望を持ち、将来が見えなくても農業の生産者そして経営者であれば、この期間に休みを取ることは難しい。私もこの世に生を受け51年間に休みを取った記憶はないし、家族旅行など無縁と思っていたが、この4月は天気が続き、作業が順調に進んだので急遽家族旅行に出かけた。
旅行中に感じたことだが、世の中やはり不景気のようだ。5月4日朝、札幌の丘珠飛行場から4人乗り小型機を操縦して、津軽海峡を渡り2時間のフライトをオペレーション・ノーマル(すべて順調)で秋田飛行場に着陸。その後の着陸事務手続きのため空港事務所に向かい、担当女性事務官と話をした。彼女の話によると昨年までは連休中に個人機(個人所有の飛行機)が10機程度やって来て、スポット(駐機場)の奪い合いになることもあったそうだが、今年は私たちが最初で最後の飛行機だそうだ。実は丘珠の飛行クラブでもこの連休中に飛行の予約を入れた者は2名しかいなかった。空を飛ぶことが豊かさの基準ではないと思うが、昨年までは多くのクラブ員はガンガン飛んで、今年は全く飛ばない様を見ると、とてもさみしい思いがする。1万2000円の給付金、そして15兆円の補正予算、その中の1兆5000億円の農水予算はどの様に使われるのだろうか。政府は頑張って予算付けをしたのだから国民もその期待に添うのが本当だろう。こんなやさしい政府の気持を分からない_日本人の魂_を理解できない非農業者がアグラをかき、また生産者を指導していると勘違いしている者達がすぐ身近に存在するのかもしれない。
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宮井能雅 ミヤイヨシマサ
西南農場
代表取締役
1958年3月、北海道長沼町生まれ。現在、同地で水田110haに麦50ha、大豆60haを作付けする。大学を1カ月で中退後、農業を継ぐ。子供時代から米国の農業に憧れ、後年、オーストラリアや米国での農業体験を通して、その思いをさらに強めていく。機械施設のほとんどは、米国のジョンディア代理店から直接購入。また、遺伝子組み換え大豆の栽培を自ら明かしたことで、反対派の批判の対象になっている。年商約1億円。
北海道長沼発ヒール宮井の憎まれ口通信
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