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新・農業経営者ルポ

「私は楽になりたい」という生き方が創る農業経営

 野口は言う。

「計画は綿密に、実行は臨機応変」 さすがシステムエンジニア出身である。現在の売上は小さいが、綿密に経営計画を立てて将来を見越している。でも、人との出会いや縁に恵まれることを感謝し、それを大事にする。無理をせず、合理性を失わず、でも思い通りにならないことにはくよくよしない。

便利な世のなかであればこそ人は不便を楽しめるようになる。野口自身、コンピュータのある現在を自明のこととしている。であればこそ、お天道様と付き合う農業の難儀さを実感している。 でも、そのために汗をかくこと、その過程で出会える土や命の豊かさを楽しみ、それを人々にお裾分けする現在の仕事と暮らしに満足している。

 数年前からは、元の会社の関係者に頼まれて冬の間だけはシステムエンジニアとしての仕事も引き受けるようになった。その収入は農業収入を上回る。まだ農業収入が限られる野口にとってはありがたいことである。でも、それは農作業が終わる11月から2月までの3カ月間だけの仕事にしている。

 ブルーベリーを植えて6年。まだ成長の途中だ。園の整備もまだ途中だし、やりたいことはまだたくさんある。農業経営者・野口には、確実で楽しい未来が見えている。

(文中敬称略)

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