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世界の農業機械・資材トレンド

フィンランド、オーストラリア、米国、南アフリカ、オランダ

オーストラリア モンスター噴霧機、まもなくオーストラリアで販売開始

 「世界最大のけん引型噴霧機」。オーストラリアのゴールドエーカーズ社が、新しいクアドラマックスシリーズのために考えたキャッチフレーズだ。

 同社のヴィック・マラー本部長は、公式発売より前に機械の詳細を明らかにするのを好まないが、容量6000リットルの主スプレー・タンクを2つと1000リットルの化学薬品用シャトル・タンクを2つ装備した全容量1万4000リットルの機械だと語った。

「このような大容量の噴霧機は前代未聞です。外見は単一シャシーで4つの車輪とフロント・ハブ・ステアリングが付いていますが、他のどんなに巨大な機種でも小さく見えてしまうことだけは間違いありません」とマラー氏は言う。 双方向化学薬品注入装置が標準装備され、同社製のプレイリー・アドバンス EF型で実績があるデザインを取り入れた後部ブームのサポート構造が採用されている。


米国 正しい代替燃料を探して

 米国のトウモロコシ生産者が栽培面積を400万haに拡張したのは2年前のことだ。バイオ燃料需要の高まりに応じるのが主な目的だったが、穀物価格が急騰するのを見た米国の消費者は、食糧と飼料用作物の両方をエネルギーに使用してしまうことに疑問を抱くようになった。翌年には作付面積こそ、ほぼ従来のレベルに戻ったものの代替燃料の需要が減ったわけではなかった。

 そこで、ペンシルバニア州ハリスバーグにある技術学校のサイラム・ラドラバトラ博士は、飼料と食糧の生産に影響をおよぼさない代替作物の発見と開発に着手することにした。そして現在、その研究の成果が現れようとしている。

 ラドバドラ博士が有望な非食用の原料植物として研究しているのは、中南米原産で中国、インド、南東アジア、南米などでも見られるナンヨウアブラギリだ。

「バイオテクノロジーを利用することで、数年以内に商業ベースに乗せられそうです」と博士は話す。


南アフリカ 昔ながらの自走式カートが復活

 南アフリカの西ケープ州で開催された農業機械の展示会に、東アジアの才能豊かな発明家が組み立てたユニークな低コスト車両が登場した。その名は「セベンザ」。運搬用の三輪オートバイだ。

 セベンザという名は南アフリカ国内での商標名だ。(先住民の)ズールー族の言葉では「労働」を意味する。その名は、この製品が設計された目的を見事に言い当てている。小規模に野菜を栽培する農業経営者には、すぐに買い手が見つかる都市部の市場まで生産物を輸送する手段が必要なのだ。

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