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イベントレポート

北海道・東北農業法人WEEK2009in北海道

 鹿児島や香港を舞台とした「伊達の純粋赤豚」の販売・情報戦略を通じて登米・伊豆沼地域の知名度を高める一方、地域を挙げての環境保全や「あるもの探し」による魅力づくりに取り組み、都市住民の誘導を図る活動を展開している。

 検食による農産物の品質維持、商品販売情報の国内外からの逆輸入、地域住民の参加による集客や農村産業創出、これらは有機的に経営および地域活性の循環サイクルを形成しており、原動力としての伊豆沼農産の役割に大きな示唆をいただいた。

 引き続き、「小麦がつなぐ連携力~春まき小麦栽培技術の確立と活動の歩み~」をテーマに、江別麦の会代表の片岡弘正氏にご報告をいただいた。

 片岡氏は、パンへの適性が高く評価されている春まき小麦「ハルユタカ」の初冬まき技術構築に尽力され、2008年日本農業賞大賞を受賞している。

「ハルユタカ」は1985年に開発されたが、病気に弱く、手間がかかることから敬遠されていた。しかし、1992年、時期を早めて積雪直前の11月に種をまくことに挑戦、初年度から、北海道の春まき小麦の平均約200kg/10aをはるかに上回る643kg/10aと、実に3倍の収穫量となった。

 1998年には、麦の生産振興を図るため、生産・加工・流通・消費・研究などに関わる各分野の交流を深めることを目的に「江別麦の会」が発足。ラーメンを主体とした麺用と、パン用小麦粉の用途開発が開始された。少量ロットの製粉機や、讃岐うどんの手打ち技術にヒントを得た製麺機の開発など、ハード面での環境づくりも進み、地場約20店舗、100種類ものレシピに及ぶ「江別小麦めん」がブレークしている。

 今回のセミナーの総括となる「農○まる連携力の未知なる可能性」に関するグループディスカッションでは、参加者が14のグループに分かれ、それぞれの取組や考え方について意見交換を行なった。

 多様な連携がもたらす無限の選択肢とそれに対する果敢な挑戦への決意とともに、“消費者”との相互理解や信頼の関係づくりを促す「農消連携」が、多くの班の共通点として見出された。一方で、連携を調整する人材の不足への指摘も多く、マネージメント役としての法人協会の役割についても提起された。

 ススキノの夜に北海道弁と東北弁が飛び交う非常に盛り上がる会となったことをご報告するとともに、次年度開催の青森県にバトンをお渡ししたい。

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