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【土門「辛」聞】
日本ライフファーマーズの会で土門剛が大胆予言!(後編)
- 土門剛
- 第34回 2007年04月01日
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プロ生産者だけで「日本ライスファーマーズの会」を結成したのが5年前のことでした。毎年、テーマを掲げ研修会を開いておりましたが、今年は19年産より生産調整が大きく変わる中で、「米改革元年」と称して、「コメはドーなっていくの、それにはドーしたらよいのか」をテーマに一献傾けながら徹底討議する場を設けました。1月24日、福島県磐梯熱海温泉でのことでした。
会費は宿泊費込みで3万円。決して安くはない参加費でしたのに、さほど呼びかけもしませんでしたが、どこで聞きつけたか各地から100人を超す生産者や流通業者が集まってきてくれました。参加者の内訳は東北や北陸各地の生産者90人。産地集荷業者10人、米販売業者10人、肥料や農薬など資材業者10人。参加者の一人で本誌読者でもある某農薬卸社長は、生産者の面々を見やりながら、「このコラムで、米価暴落を『始まりの始まり』と書いておられたが、その『始まり』のドアを開くのは、この人たちですな」と、感想を漏らしておられました。
米穀専門誌の某記者も、「3万円もの会費にもかかわらず、集まってくる生産者がこんなもいるとはね」と驚かれておられました。
これには「こんな時期だからこそ高級旅館で会議を開く意味があるのです。3万円も払えないというのは19年産から始まる大激動を乗り切れないし、肥料や農薬を買っても代金を払えない、どうしようもない駄農たちです。そんな連中は相手にしたくはありません。行政や農協や某メーカーが主催するお勉強会で有り難き法話を聞いておけばよいのです」と説明しておきました。その集まりで筆者は次のようなスピーチをしました。今月号は、その講演内容を本誌読者にも目を通して頂きたいと思い講演内容を加筆したものを掲げておきます。
会費は宿泊費込みで3万円。決して安くはない参加費でしたのに、さほど呼びかけもしませんでしたが、どこで聞きつけたか各地から100人を超す生産者や流通業者が集まってきてくれました。参加者の内訳は東北や北陸各地の生産者90人。産地集荷業者10人、米販売業者10人、肥料や農薬など資材業者10人。参加者の一人で本誌読者でもある某農薬卸社長は、生産者の面々を見やりながら、「このコラムで、米価暴落を『始まりの始まり』と書いておられたが、その『始まり』のドアを開くのは、この人たちですな」と、感想を漏らしておられました。
米穀専門誌の某記者も、「3万円もの会費にもかかわらず、集まってくる生産者がこんなもいるとはね」と驚かれておられました。
これには「こんな時期だからこそ高級旅館で会議を開く意味があるのです。3万円も払えないというのは19年産から始まる大激動を乗り切れないし、肥料や農薬を買っても代金を払えない、どうしようもない駄農たちです。そんな連中は相手にしたくはありません。行政や農協や某メーカーが主催するお勉強会で有り難き法話を聞いておけばよいのです」と説明しておきました。その集まりで筆者は次のようなスピーチをしました。今月号は、その講演内容を本誌読者にも目を通して頂きたいと思い講演内容を加筆したものを掲げておきます。
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土門剛 ドモンタケシ
1947年大阪市生まれ。早稲田大学大学院法学研究科中退。農業や農協問題について規制緩和と国際化の視点からの論文を多数執筆している。主な著書に、『農協が倒産する日』(東洋経済新報社)、『農協大破産』(東洋経済新報社)、『よい農協―“自由化後”に生き残る戦略』(日本経済新聞社)、『コメと農協―「農業ビッグバン」が始まった』(日本経済新聞社)、『コメ開放決断の日―徹底検証 食管・農協・新政策』(日本経済新聞社)、『穀物メジャー』(共著/家の光協会)、『東京をどうする、日本をどうする』(通産省八幡和男氏と共著/講談社)、『新食糧法で日本のお米はこう変わる』(東洋経済新報社)などがある。大阪府米穀小売商業組合、「明日の米穀店を考える研究会」各委員を歴任。会員制のFAX情報誌も発行している。
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