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木内博一の和のマネジメントと郷の精神

副業のすすめ

この世はモノ余り。売れない時代において、ひとつの事業に磨きをかけるやり方は終わりを迎えた。事業を複数試みることで、常に新しい経営資源を確保できる。それぞれが毎日、価値を生み出せば、一つの支柱が倒れても他の支柱で支えられる。
 最近、和郷で新しい会社「和(なごみ)」と「郷(ふるさと)」を立ち上げた。

 両方とも農業を楽しむことをメインに据えた事業を展開する。

「和」は、芸術家に貸し農園と住居を提供し、新しいライフスタイルを創造する試みである。海外においてはアーティストや事業で成功した人間が田舎の農園付き別荘に住むことがひとつのステータスとなっているが、なぜか日本では好まれない。そこで和が環境整備を行ない快適な農的暮らしを提供する。「あとは好きに創作活動に専念してください」とサポート体制に徹するのだ。 一方、「郷」は温泉を核にした“大人のため”の農テーマパークである。貸し農園で農業体験をした後、ゆっくり温泉に入って、自分の作った野菜や地元の食材を食べてもらう。“田舎の楽しい暮らし”がコンセプトだ。

「和」や「郷」の貸し農園で採れた農作物は販売できる仕組みを作った。よそでは何銭を争う野菜卸事業も、ここでは文化事業として成立するのである。

 生産事業だけでは、農業の価値はこれ以上高まらない。新たな文化づくりと得意の物づくりがかみ合う仕組みづくりが、農業経営者に課せられた現代の仕事かもしれない。

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