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【坂上隆の幸せを見える化する農業ビジネス】
自分の仕事を決めつけない
- 農業生産法人 株式会社さかうえ 社長 坂上隆
- 第8回 2009年08月01日
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当社飼料の顧客層は幅広い。生産規模を頭数で数える畜産の世界で、それこそ1頭から1万頭までの畜産家をお客さまとして抱えている。
このような経営をしていると、通常は顧客分析によるマーケティングを進めるだろう。たとえば「1000頭飼っている畜産家は、こういった顧客属性がある」と傾向を分析し、どの層に特化していくのか決めていく。
しかし、そのような統計は必ずしも正しい応えを導きだすものではない。現実は数頭の家畜を手がけて生き残る業者もいれば、1000頭の家畜を扱って窮地に立っている業者もいる。そんな事例を見るにつけて、顧客を容易に分類せず、先入観を排除して向き合わなければならないと思う。
わたしの会社では5月から6月にかけて年に1度、県内にあるほとんどの酪農家を巡業している。「何かお役に立てることはありますか?」と聞いて回るのだ。昨年と比べて、取引先の状況が変わっているケースは多い。過去の数字に基づいて分析しても、その間に環境は変化しており、その変化に気付かなければ、間違った推論から間違った戦略を立てる危険性があるのだ。
このような経営をしていると、通常は顧客分析によるマーケティングを進めるだろう。たとえば「1000頭飼っている畜産家は、こういった顧客属性がある」と傾向を分析し、どの層に特化していくのか決めていく。
しかし、そのような統計は必ずしも正しい応えを導きだすものではない。現実は数頭の家畜を手がけて生き残る業者もいれば、1000頭の家畜を扱って窮地に立っている業者もいる。そんな事例を見るにつけて、顧客を容易に分類せず、先入観を排除して向き合わなければならないと思う。
わたしの会社では5月から6月にかけて年に1度、県内にあるほとんどの酪農家を巡業している。「何かお役に立てることはありますか?」と聞いて回るのだ。昨年と比べて、取引先の状況が変わっているケースは多い。過去の数字に基づいて分析しても、その間に環境は変化しており、その変化に気付かなければ、間違った推論から間違った戦略を立てる危険性があるのだ。
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坂上隆 サカウエタカシ
農業生産法人 株式会社さかうえ
社長
1968年鹿児島県生まれ。24歳で就農。コンビニおでん用ダイコンの契約栽培拡大を通して、98年から生産工程・投資・予算管理の「見える化」に着手。これを進化させたIT活用による工程管理システム開発に数千万円単位で投資し続けている。現在、150haの作付面積で、青汁用ケール、ポテトチップ用ジャガイモ、焼酎用サツマイモなどを生産、提携メーカーへ全量出荷する。「契約数量・品質・納期は完全100%遵守」がポリシー。03年、500馬力のコーンハーベスタ購入に自己資金3000万円を投下し、トウモロコシ事業に参入。コーンサイレージ製造販売とデントコーン受託生産管理を組み合わせた畜産ソリューションを日本で初めて事業化。売上高2億7000万円。08年から食品加工事業に進出。剣道7段。
坂上隆の幸せを見える化する農業ビジネス
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