記事閲覧
【新・農業経営者ルポ】
自分で作ったものに自分で値段をつける農業を
- (有)鶴岡協同ファーム 代表 五十嵐一雄
- 第32回 2007年01月01日
- この記事をPDFで読む
小説家「藤沢周平」と民田ナス
庄内平野の鶴岡市といえば、時代小説家、藤沢周平の故郷である。その藤沢の小説『蝉しぐれ』の中に、主人公の父親が畑でナスを収穫する場面がある。これが鶴岡市の民田地区発祥の名産、民田ナスである。
鶴岡協同ファームは、この民田地区で生まれ育った五十嵐一雄氏が代表取締役を務める有限会社である。とはいえ、現在、そのスタッフは五十嵐氏と、妻の明子さんの二人である。だが、その業務範囲の広さは、にわかには信じがたい。コメの生産、精米、直販。さらに民田ナスの栽培と漬け物加工と販売、豆腐作りセット、水ようかん作りセットなどの商品開発、大豆、だだちゃ豆の生産と販売など、生産・加工・流通・販売までを夫婦二人で一手に扱い、さらなる規模拡大を目指している。
直販だけでも大変なのに、どうしてこれほどの幅広い業務を二人で実現することが可能になったのか。話をうかがうと、五十嵐氏が米国体験で培ったタフネス、そして明子さんとの絶妙なパートナーシップという2つの鍵が見えてきた。既成の農業という概念にとらわれない自由な発想の秘密がそこにありそうだった。
会員の方はここからログイン
五十嵐一雄 イラガシカズオ
(有)鶴岡協同ファーム
代表
山形県鶴岡市。1965年、山形県鶴岡市生まれ。地元の工業高校を卒業後、1986年より米国で農業研修。1988年に帰国後、就農。1994年、特別栽培米制度を利用し、コメの直販を開始。2003年、㈲鶴岡共同ファーム設立。売上は約3500万円。耕地面積は40ha(うち借地38ha)で、コメ14ha、民田ナス0・6ha、だだちゃ豆1ha、大豆24,4ha。
農業経営者ルポ
ランキング
WHAT'S NEW
- 有料会員申し込み受付終了のお知らせ
- (2024/03/05)
- 夏期休業期間のお知らせ
- (2023/07/26)
- 年末年始休業のお知らせ
- (2022/12/23)
- 夏期休業期間のお知らせ
- (2022/07/28)
- 夏期休業期間のお知らせ
- (2021/08/10)