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特集

待ってました日本農業の夜明け!イノベーションに挑む経営者の時代 続編 年の初めに言ってしまいます――何よりも自分に、そして時代に、同伴者たちに


一方、私と同じで「突破口」を求めて飛び込んでくる人もいる。まだ模索の段階でもモチベーションは高く貪欲な農業者だ。技術レベルや地域の状況に違いはあれど、これほどアツい面々が集まると盛り上がり、酒も進み、真夜中には核心論に近づいていく。オレもいつかこんなmonsterに! なんだか周りを気にして自分が一人で悩んでいたのがバカみたいだったようだ。目の前が超明るくなり、何より農業が超楽しくなる。
地元にもとがった先進経営体はある。しかし、もう一歩外に出ると全国にはさらにすごい方々が日々試行錯誤しながら頑張っている。
現状、乾直も輪作もまだだが、うちでもスタブルカルチとレーザーレベラーによる圃場作りで「無代かき田植え」を確立したくて試行錯誤している。もちろん、地元では「?」という反応も多く、まだ珍妙な目で見られるが、一歩自分のテリトリーを出ればさらに先の技術を持ち、それくらいは当たり前。そして、「コメだけなの?」と。「田んぼ」ではなく、「農地」と捉え、未開のマーケットを開拓している人たちがいる。
monsterになりたければ、mon-sterの巣に一度飛び込んでみる! 一歩踏み出すと実は心優しく、農業を10倍、100倍楽しくしてくれる人に出会える。もし、「これから農業がどうなって行くんだろう?」と不安を感じてヒントを探している人がいたら、一歩踏み出していろんな人に会ってみたらイイかもしれないとアドバイスしたい。 オレがそうであったように、ものすごいmonster(実践者)たちに出会うと考え方も、自分のビジョンも明確化してくる。
この歳で「人に会うおもしろさ」を再び感じている。いざmonster worldへ! そこには自分の目指す農業のスタイルがあるかもしれない。今年もmonsterに出会いに出かける。一歩外へ! まだ見ぬ世界があるかもしれない。

集落単位で経営を装う時代は
本当に終わり
その農村を楽しく盛り上げるのは
私たちだ

【30
食糧自給的生活をベースとした
“田舎暮らし”コミュニティを創る
NPO法人信州まちづくり研究会
副理事長 安江高亮(長野県立科町)】

私は、NPO法人信州まちづくり研究会の副理事長を務める立場から地方創生の一策をアピールします。地方創生が叫ばれていますが、農業のことは『農業経営者』に任せるとして、ずばり地方の、それも人口が1万人を切って毎年50人ずつ減り続ける過疎の農村振興策の一つを提言します。それは、現在一人ひとりばらばらに移住している“田舎暮らし”の人々を、“コミュニティ”を創って受け入れようという計画です。田舎暮らしの安心と効率化と生活費ダウンと幸福度アップを確保するシステムを組み込んだコミュニティを創ります。日本初の試みと自負しています。

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