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昆 食育のモデル校だからできたことはありますか?
椎名 1年生から6年生までの食に関する授業に出させてもらいました。普通の学校だとまだ、食育の授業に栄養士を呼ぶということはなかなかやっていないことだと思います。たまたま学校の隣に畑があって、収穫体験をさせてもらったり、農家さんとの関係を作らせてもらったり、環境にも恵まれていました。やりたいと思っていた食育は4年間で全部やることができました。
やらなきゃ始まらない
一食でも多く早く届けたい
昆 本当にいい出会いがあって、あなたが見る前に飛ぶタイプの人だというのもあるけれど、飛んでみたら、そこにマットが敷かれてあったというくり返しですよね。
椎名 行くところ行くところ、すべて受け入れてもらえるような状況なので、考えが甘いところはあるかもしれないんですけれど、動いて働きかけてきて良かったなと思います。
昆 これから先、大変なことがあると思うけれど、具体的にこの仕事を通じてどうありたいと思いますか?
椎名 この仕事をとにかく広げていきたいですね。保護者の方がつくっていればいいんですけれど、ファーストフードで買っていたり、菓子パンを食べていたりする子供たちに一食でも多く、早く届けたい。広めたい。知ってもらいたい。ライバルの会社でもいいから大きい流れで動いてほしいです。それを食べて育った子供たちの中の100人に1人でも、日本の食事はいいな、農業って大事だな、守っていきたいなという子供が出てくれたら、あの食事を食べていたことが今生きているなと思ってもらえたらいいなと。
昆 事業が大きくなることよりも、それがミッションであるということですよね。実現していくために、経営力や人の助けも必要になるでしょうけれど、頑張ってください。
椎名 やらなきゃ始まりません。これからの日本を担う子供たちのためにも頑張ります。
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椎名伸江 シイナノブエ
FCN(株)
代表
1985年東京都練馬区生まれ。高校卒業後、日本大学生物資源学部に進学。入学早々に参加した農場実習で長野県野辺山の高見澤賢一氏に出会う。過酷な農業現場を目の当たりにし、未来を担う子供たちに日本の食を伝える仕事を志す。大学を中途退学し、山脇学園短期大学食物科に入学。栄養士と栄養教諭の資格を取得し、卒業後は東京都練馬区の小学校の栄養士として5年間勤務。学生時代より続けてきたシッターのアルバイトで働く女性の実情を肌で感じて企業を志す。食育の最前線で得た経験をもとに、2013年11月にFCN(株)を立ち上げ、代表を務める。
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