ナビゲーションを飛ばす



記事閲覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加はてな
  • mixiチェック

北海道長沼発ヒール・ミヤイの憎まれ口通信

動いたら撃ちますから!


さて、事の始まりはファーゴ飛行場でこの車を借りた時だった。借りた車は冬道でも安全・安心走行が可能なフルタイム4輪駆動のSUVだ。米国製か日本製だったら良かったのだが……。
「俺は日本人だ、半島カーには金を出して乗りたくない!」と無駄な暴言を吐き、アラモ・レンタカーの遺伝子組み換え作物を日頃から食べている金髪・ブルーアイを困らせたが、500km南のミネアポリスで返却する都合から、さらに南1500kmにあるケンタッキー・ナンバーの起亜(韓国の自動車メーカー)になりますと、微笑みをかけられたらヒール・ミヤイも撃沈である。
それにしても、外見はオシャレで走行距離も1万マイルとそれほど走っていなかったのだが、リアゲートがロックされないのだ。盗まれてもさして困る物はなかったが修理くらいしとけよ、って思いながら、リアゲートをいじっていたら、今度はアラームが鳴りっぱなし状態になった。こちらはキーレスボタンで対応することができた。
ファーゴを離れ、ミネアポリスに向かったが、途中にあるセント・クラウドという町で普及所、ミネソタ大学主催の勉強会が2日間あった。
その勉強会場のホテルの外はマイナス30℃なのに室内プールは塩素の匂いプンプンで子供たちが泳いでいるのだから、将来は立派な水兵さんに育つのだろう。
勉強会で一番気になったことは温暖化である。樺太並みの緯度のこの地でも過去20年間を調べると気温上昇がはっきりとわかるデータを見せてもらったが、元から寒いので暖かくなることはマイナス要因にはならないが、年間降水量が100mmから200mm程度増加したことで、畑が湿害の影響を受けるようになったそうだ。
20年前までは水の通り道を作る暗渠施工を考えることがなかった地域でも、何もしないと収量に影響が出てきていると講師が発言していた。日本では暗渠にはいろいろな補助があり、経費の削減が可能だが、この中西部ではすべて自費で行なうのが大原則である。米国も日本も生産者を殺さず、その気にさせられる豊かな経済力があってこそ、農業が存在するのだと改めて理解させられる。

関連記事

powered by weblio