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新・農業経営者ルポ

日本における中国野菜の源流


「周りからは息子が入ったから楽になったでしょと言われるけど冗談じゃない。息子が入れば余計に稼がないといけない。それで2年前に2ha増やし、コマツナやブロッコリーを作り始めたんだよね」
裕幸は日本大学生物資源科学部を卒業後、サカタのタネで1年間の研修を受けた。西川はそのことを喜んでいる。自分の経験から幅広い業界との付き合いが大事だと考えているからだ。
「農家は家にこもっていてはだめですよ。それじゃあただの農家の息子で終わるじゃないですか。他人の飯を食ったほうがいいですよ。サカタのタネで得てきてほしかったのは、何よりたくさんの人との付き合い。それはすごい財産ですよね」
西川のこれからの目標は売り上げを上げることである。そのために面積も雇用もお客さんも増やす。
「これから農業はチャンス。休耕地はどんどん出てきますから、面積なんていくらでも増えていく。農地はそんなに高くはないから、息子のために買っておきたい。農業は息子の時代のほうがずっと面白くなりますよ」
こう話したときに西川は、「濫觴」という言葉を思っていたに違いない。中国野菜を機軸にした農業経営は父から子へ、子からまたその子へと、流れを大きくしていく。(文中敬称略)

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