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【紀平真理子のオランダ通信】
ヨーロッパでの日本食材販売(前編)
- 紀平真理子
- 第21回 2015年04月06日
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筆者は、昨年9月にオランダで開かれたおぶぶの日本茶ワークショップに参加した。ヨーロッパ、とくにオランダでは日本茶の品質はまだ十分ではない。おぶぶは、海外に「日本茶を広めよう!」という熱い思いで、ほぼ毎年、海外でワークショップを催してファンを増やし続けている。ワークショップでは、日本茶の成分や身体に良い理由、生産者だからこそ伝えられる茶園についての説明に加え、ほうじ茶や緑茶など8杯の試飲が行なわれた。プレゼンには各々の茶葉の収穫時期や茶畑の方角、栽培方法をはじめ、生産者ならではの視点が参加者たちの関心を集めていた。海外での普及活動にあたっておぶぶの強みの一つは外国人インターンシップ生にある。京都の茶畑で研修した学生たちが宣伝やマーケティング、ホームページの制作に携わっている。日本文化や日本での茶栽培に携わったからこそわかる視点と西洋文化の感覚を持ち合わせていることが大きい。ただ、何より重要なことは研修を通じておぶぶのファンを作り、そして彼らが自国に帰っておぶぶの茶を広めることだという。昨年の成功を経て、今年もヨーロッパツアーを実施する予定だ。
今回のイベントを共同で企画したオランダ在住のヘリッツェン知子さんから話を聞くことができた。知子さんは本物の日本茶を広めるべく日本茶アドバイザーの資格を取得し、昨年12月にGreen tea & Co. というオンラインショップを開設した。日本全国の茶生産者から約200の茶葉を取り寄せて試飲した後、彼女自身がヨーロッパに紹介したいと感じた約30種類を販売している。
「フランスやベルギー、ドイツ、スペインでは日本茶に関する知識がある方もいますが、オランダではまだ知名度が低いです。これが私の活動の原動力です」
今回のイベントを共同で企画したオランダ在住のヘリッツェン知子さんから話を聞くことができた。知子さんは本物の日本茶を広めるべく日本茶アドバイザーの資格を取得し、昨年12月にGreen tea & Co. というオンラインショップを開設した。日本全国の茶生産者から約200の茶葉を取り寄せて試飲した後、彼女自身がヨーロッパに紹介したいと感じた約30種類を販売している。
「フランスやベルギー、ドイツ、スペインでは日本茶に関する知識がある方もいますが、オランダではまだ知名度が低いです。これが私の活動の原動力です」
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紀平真理子 キヒラマリコ
1985年、愛知県生まれ。2011年、オランダへ移住し、食や農業に関するリサーチ、本誌や馬鈴薯専門誌『ポテカル』への寄稿を開始。2016年、オランダVan Hall Larenstein University of Applied Sciences農村開発コミュニケーション修士卒業。同年10月に帰国し、農業関連記事執筆やイベントコーディネート、海外資材導入コーディネート、研修・トレーニング、その他農業関連事業サポートを行なうmaru communicateを立ち上げる。今年9月、世界の離乳食をテーマにした『FOOD&BABY 世界の赤ちゃんとたべもの』を発行。食の6次産業化プロデューサーレベル3認定、日本政策金融公庫農業経営アドバイザー試験合格。
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