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現在、オランダで販売されている緑茶のほとんどが中国産だ。しかし、今年1月開催のDutch Tea Championship 2015では同社が取り扱っている埼玉の狭山茶を使用したソムリエが優勝、福岡の八女玉露が3位になり、日本茶の品質の高さや味の良さを証明し、注目を集めている。ちなみに、茶専門家やティーソムリエ、高級レストランではうまみが特徴的な玉露やかぶせ茶が好まれるという。一方で初心者はほうじ茶や玄米茶、茎茶を好む傾向があるそうだ。
知子さんがオランダで日本製品を取り扱うにあたって二つこだわりがある。一つは「情報共有は一歩先でなく半歩先」。SNSやワークショップを通じて、消費者にできるだけ近く、難しすぎない知識を共有し、興味を持ってもらうことが重要だと考えている。もう一つは「日本で販売されている、そのままのものを共有する」。味覚を表す表現方法は日本と西洋で異なる。西洋ではより詩的で、似た食材の味を示して表現するが、同社では茶葉ごとに甘さや苦み、清涼感、炒った香り、うまみを5段階評価で表し、日本的表現にこだわっているそうだ。
おぶぶも知子さんも「おいしい本物の日本茶の味を海外に伝えたい」という思いは同じだ。
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紀平真理子 キヒラマリコ
1985年、愛知県生まれ。2011年、オランダへ移住し、食や農業に関するリサーチ、本誌や馬鈴薯専門誌『ポテカル』への寄稿を開始。2016年、オランダVan Hall Larenstein University of Applied Sciences農村開発コミュニケーション修士卒業。同年10月に帰国し、農業関連記事執筆やイベントコーディネート、海外資材導入コーディネート、研修・トレーニング、その他農業関連事業サポートを行なうmaru communicateを立ち上げる。今年9月、世界の離乳食をテーマにした『FOOD&BABY 世界の赤ちゃんとたべもの』を発行。食の6次産業化プロデューサーレベル3認定、日本政策金融公庫農業経営アドバイザー試験合格。
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