ナビゲーションを飛ばす



記事閲覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加はてな
  • mixiチェック

今月の数字

約4,000億円(訪日観光客の飲食費)

昔、2月下旬になると東京都内のホテルは受験生で混み合い、地方からの出張者は宿を確保するのに苦労した。今年は春節で観光に来る中国人の予約が多く、カプセルホテルを除いてホテルの予約が埋まってしまう異常事態となった。ニュースでも「爆買い」として旺盛な消費の様子が取り上げられた。
法務省の出入国管理統計表によれば、今年2月に日本に入国した中国籍の外国人は36万3,652人で、ここ数年で最高を記録した。2013年には約160万人だった訪日中国人は14年には254万人となり、もともと入国者数が多かった台湾(286万人)や韓国(301万人)より少ないものの、前年に比べ1.5倍以上の伸びを示した。 
香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストによれば、中国人観光客の海外旅行動向をまとめた報告書において、14年に海外を訪れた中国人観光客数は1億900万人で、その約7割に相当する7,700万人が個人旅行を選んだという。中国人観光客の海外での平均消費額は8,173元(約15万7,000円)で、3人に1人が「買い物の予算に上限を設けない」、4割近くが「当初の予算をオーバーした」と答えている。
中国人観光客に人気が高い日本の商品は、電気炊飯器や空気清浄機、ウォシュレットなどの電化製品が多く、東京・秋葉原にあるラオックス本店に来店する中国人観光客のなかには買い物だけで2万元(約38万円)前後の予算を用意している人もいるという。
この旺盛な消費の結果、14年に訪日外国人が日本滞在中に使った旅行消費額2兆305億円(1人平均15万円)のうち、買い物代が7,000億円超と全体の35%程度を占めるほか、宿泊費(約20%)や飲食費(約20%)などにもお金を使っている。日本に来る外国人観光客の飲食費は約4,000億円。お土産に数十人分の菓子を爆買いするという食品などの土産品も含めると食関連の消費金額は5,000億円に達しているだろうか。

関連記事

powered by weblio