ナビゲーションを飛ばす



記事閲覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加はてな
  • mixiチェック

今年の市場相場を読む

目に見えて変化し始めたイモ類需要 サトイモ/ナガイモ/サツマイモ/ジャガイモ類


ナガイモ
輸出の拡大と系統の本格参入、食材としてのメニュー提案に工夫を

【概況】
東京市場でのナガイモのこの20年の特徴は、入荷量が2割も増えていることだ。産地構成のトップは変わらず青森で、シェアはいまでは7割を超えた。北海道とで全体の9割を占める。単価的には2割以上も安くなったが、入荷が増えたことと、太物など単価の高い規格の商品が大幅に減少し、小売で売りやすいS~2Sが増えていることもある。全体の増産傾向は、機械化の普及と小売用の鮮度保持袋の採用などによる。

【背景】
ナガイモは、野菜の輸出額20億円の9割を占める重要な品目だ。太物を中心に輸出が増えている。また、2020年までに農産物全体で250億円にまで拡大計画の目玉商品で、その目標額は50億円である。中心は6割を占める台湾だが、最近ではアメリカなどでも薬膳料理の食材として人気上昇中だ。観光客も増えてきたシンガポールやマレーシアなどからの関心も高い。これだけ立派なナガイモを生産できる国はないのだ。

【今後の対応】
産地の立場からいえば、海外にマーケットを作ることで国内相場を安定させられる。もちろん、国内相場の操作のためだけに輸出を考えるべきではなく、あくまでも輸出先の現地の消費開拓や消費者ニーズ、小売店の扱いやすさを考えたものにしなければならない。今年はさらに輸出が増えるだろうが、海外で人気が先行することで、産地としても国内だけに高く売る必要はなくなる。多すぎる規格の整理など国内流通にも波及効果を期待する。

サツマイモ
スイーツ系、ねっとり系で様変わり、当分は国内ではべにはるかの天下

【概況】
東京市場のサツマイモをこの20年で対比すると、数量で7%ほど減少し、単価は2割以上安くなった。秋から冬、春先までの入荷が多いという入荷パターンは変わらない。主産地の千葉と茨城の2県で85%を占め、品種はベニアズマが中心になる一方、徳島から鳴門金時が8%ほど入荷している。しかし、サツマイモほどこの20年で様変わりした品目はないだろう。スイーツブームを受けたねっとり系の安納芋がまず、話題になった。

【背景】
近年、安納芋が巻き起こしたスイーツ系、ねっとり系ともいえるサツマイモブームによって、売れる工夫が凝らされてきた。なかでも昨年あたりから急に頭角を現したのがべにはるかだ。焼いても“密”が垂れてこないし、冷えても十分においしい。新たな品種として育成に力を入れる産地が多く、糖度基準を遵守して消費者をだまさない戦略でいる。そのため、焼き芋用の需要も堅実に伸びており、10年前に比べ5%程度減っていた面積も回復基調だ。

関連記事

powered by weblio