ナビゲーションを飛ばす



記事閲覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加はてな
  • mixiチェック

特集

外国人訪問客向けの農産物おみやげビジネス


加藤秀明 愛知県でコメとイチゴを生産しています。26歳のときに勤めていた会社を辞めて農業を始めました。コメは直売をしたり農協に卸したりしています。イチゴは地域のスーパーに販売したり、リキュールの原料をつくって販売したりしています。また、イチゴ狩り農園の事業もしていて、外国人のお客さんもときどき受け入れています。
昆 加藤さんは、もともと中国でもビジネスをしていましたよね。
加藤 2007年から外国に出ています。中国の上海で4年間ほどイチゴの栽培プロジェクトをやっていました。香港では、イチゴをつかったパンとケーキのお店のオーナーのひとりとして、3年ほど経営に参加しました。いまは、中国の四川省にイチゴ生産のアドバイザーとして行ったり、フィリピンのミンダナオ島に行ったりしています。また、年に一度か二度、香港の百貨店に生鮮のイチゴやイチゴの加工品を持って行ったり、和菓子の職人を連れて行ってイチゴ大福をつくってもらったりという遊びのような仕事もしています。香港には、輸出していたつながりで、頼まれればイチゴを送っています。いまは、朝、収穫したイチゴが翌日には香港の個人宅に届くんですよ。
昆 シモナさんはいま、京都のおぶぶ茶苑にお勤めです。おぶぶ茶苑は、はじめから海外マーケットを視野に入れていて、国内でも外国のお客さんたちを積極的に受け入れています。シモナさんはリトアニアのご出身ですよね。シモナさん、自己紹介とおぶぶ茶苑の紹介をお願いします。
シモナ・ザバツキーテ 日本に住んで2年になります。おぶぶ茶苑は、日本茶を世界に広めようという使命感をもって04年に創業した会社です。当初から、海外へ展開しようという考えがありました。いろんな活動をしていますが、そのなかにインターンシップ制度があります。言語教育の体制も整っているので海外の学生たちが集まってきます。私もインターン生として来日して、その後、社員になりました。いまは外国人が茶畑で体験活動をするティー・ツアーなどを担当しています。外国人スタッフは私1人です。インターン生は常時、3、4人います。
昆 今井さんは千葉県でコメをつくっています。いまは輸出はやっていませんが、感性があって発想が自由な方なので、この座談会に参加してもらったら面白いご意見をいただけると思い、お声かけしました。今井さん、自己紹介をどうぞ。
今井正人 千葉県我孫子市でコメをつくっています。会社は父が現役で、私と弟との3人でやっています。私自身は、農業を始めてから10年になります。学校を卒業後、いろいろな仕事に就きましたが、やはり誰もが必ず食べるお米をつくることを選びました。コメの販売先は、地元の飲食店や地元の個人顧客が3割ぐらいで、ほかは業者を通して出荷しています。我孫子市は原発事故の風評被害もありますが、マイナスをプラスに変えていければいいと思っています。いまは、海外でも何かやってみようかなと思っています。

関連記事

powered by weblio