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【農・業界】
(株)山本組 (山形県鶴岡市)、だだちゃ豆の無農薬栽培を実施
- 編集部
- 2008年10月01日
培土の普及狙い、データを蓄積
昨年より農業参入したゼネコンの㈱山本組(山形県鶴岡市・山本斉代表取締役)が、だだちゃ豆の無農薬栽培に乗り出した。
同社は栽培技術のライセンスやプラントに関するコンサルティングを行なうアニス(株)(東京都港区・純浦誠取締役社長)と提携しており、アニスの取り扱う有機培土の普及を目的に、野菜の試験栽培に取り組んでいる。トマトのハウス栽培に続く試みとなった今回は、露地栽培での培土の特性や優位性を実証する狙いがある。
アニス培土は、害虫が好む硝酸態窒素が蓄積されにくく、農薬をほとんど使わずに作物を栽培できるのが特長。山本組は地元農業者の協力のもと「窪畑ファーム」を設立し、この培土を使った野菜生産を行なっている。「窪畑のトマト」というブランド名で発売した高糖度のトマトは、東京のオーガニック野菜スイーツ専門店「ポタジエ」で採用されるなど、すでに高い評価を得ている。
今回のだだちゃ豆は、20aほどの耕作放棄地を整備し、畝立てしてからアニス培土を混合して栽培。ハウス栽培のトマトとは異なり、気象条件や周辺環境の影響を受けやすいため、培土の効果がどれだけ発揮されるかが注目される。
「周辺の水田にはカメムシなどの害虫が多く、だだちゃ豆の圃場に飛来する可能性もある。はたして無農薬栽培が可能か、連作障害が発生しないか、といった点に留意しながらデータを蓄積していきたい。8月下旬現在、農薬不使用にもかかわらず順調に生育している」(山本代表)という。
収穫されただだちゃ豆は、窪畑ファームの通販などで販売される予定。
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