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紀平真理子のオランダ通信

オランダの園芸培土

養液栽培の園芸培土としてオランダ園芸では主にロックウールやココピート、ピートモスなどが使用されている。
ロックウールは玄武岩を1600℃で溶解し、遠心分離により繊維状に固めたもので、無機培土のため、水や肥料の管理がしやすい。
一方、ココピートはスリランカやインドで栽培されたココヤシのハスクと呼ばれる中果皮を粉砕した粒を利用して加工される有機培土だ。ハスクは塩類濃度(EC値)が高いため、使用前の水洗いが不可欠である。その後天日干しで乾燥圧縮する。水分含量が20%以上の状態で圧縮すると、農場で注水したときの復元性が悪くなるため、乾燥は品質を左右する重要な工程だ。
ちなみに、ロックウールはpH7.0前後で調整を行なうが、ココピートも6.5の弱酸性で安定しているため、4.0~5.0の間で変動するピートモスと比較して管理がしやすい。
現在、世界規模で見るとロックウールとココピートの使用比率はほぼ同等であるものの、オランダではココピートの使用は3%にとどまる。

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