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【北海道長沼発ヒール・ミヤイの憎まれ口通信】
なぜGM大豆栽培に踏み切ったのか(後編)
- 西南農場 代表取締役 宮井能雅
- 第87回 2015年07月31日
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他府県はわからないが、北海道産大豆の生産者が受け取る品代(大豆販売価格)は、横浜着の米国食用大豆よりも安くなることが多い。国産油脂用GM(遺伝子組み換え)大豆の品代が現在の国産食品用大豆よりも安くなり、一般的な輸入油脂用の価格になったとしても交付金(補助金ではない)の額が変わるわけではない。だから収量アップが明らかな国産油脂用GM大豆の優位性は揺るがない。
現在でもGMかどうかは無関係で、油脂用(搾油用)大豆の栽培・販売・流通に特段規制があるわけではないのだ。
この北海道でも農業の継承問題があり、あと10年後には現在の2倍の面積に対応しなければならない。
小学校1年生の頭脳でも2倍の面積で2倍の収入になることは理解できるが、現在の2倍の時間働くことが可能かどうか、棺桶に片足を突っ込まないと理解できない日本人がまだたくさんいるようだ。
大豆はコンスタントに3t/haの収量があれば麦の6t/haと同じ収入になるが、現在のNON‐GMのやり方だと投下コストは上がり、栽培中の人的ストレスが麦の数倍だという事実を忘れてはいけない。
GM大豆であれば小麦と同じ程度の心、時間、収量からストレス・フリーになる。
国産大豆の準国家検査では糖分、タンパクなどの成分とは関係なく、表面の汚れがあるかどうか外見だけで良い大豆かどうかが判断される。こんな方法がいったい誰の利益になるのか公開討論会を開いてほしいくらいだ。
もちろん輸入される米国産大豆は外見重視の準国家検査は行なわれない。油脂用だと油の含有量、豆腐用だと糖分、納豆用は大きさなどが重要視される。
現在でもGMかどうかは無関係で、油脂用(搾油用)大豆の栽培・販売・流通に特段規制があるわけではないのだ。
この北海道でも農業の継承問題があり、あと10年後には現在の2倍の面積に対応しなければならない。
小学校1年生の頭脳でも2倍の面積で2倍の収入になることは理解できるが、現在の2倍の時間働くことが可能かどうか、棺桶に片足を突っ込まないと理解できない日本人がまだたくさんいるようだ。
大豆はコンスタントに3t/haの収量があれば麦の6t/haと同じ収入になるが、現在のNON‐GMのやり方だと投下コストは上がり、栽培中の人的ストレスが麦の数倍だという事実を忘れてはいけない。
GM大豆であれば小麦と同じ程度の心、時間、収量からストレス・フリーになる。
国産大豆の準国家検査では糖分、タンパクなどの成分とは関係なく、表面の汚れがあるかどうか外見だけで良い大豆かどうかが判断される。こんな方法がいったい誰の利益になるのか公開討論会を開いてほしいくらいだ。
もちろん輸入される米国産大豆は外見重視の準国家検査は行なわれない。油脂用だと油の含有量、豆腐用だと糖分、納豆用は大きさなどが重要視される。
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宮井能雅 ミヤイヨシマサ
西南農場
代表取締役
1958年3月、北海道長沼町生まれ。現在、同地で水田110haに麦50ha、大豆60haを作付けする。大学を1カ月で中退後、農業を継ぐ。子供時代から米国の農業に憧れ、後年、オーストラリアや米国での農業体験を通して、その思いをさらに強めていく。機械施設のほとんどは、米国のジョンディア代理店から直接購入。また、遺伝子組み換え大豆の栽培を自ら明かしたことで、反対派の批判の対象になっている。年商約1億円。
北海道長沼発ヒール宮井の憎まれ口通信
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