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北海道長沼発ヒール・ミヤイの憎まれ口通信

なぜGM大豆栽培に踏み切ったのか(後編)

国産大豆は人気がある。こんな大うそがまかり通る農業社会の信頼性は疑がわしい。大豆は作りたくないと思っている大豆生産者はとても多いと思う。前回の続きだ。
他府県はわからないが、北海道産大豆の生産者が受け取る品代(大豆販売価格)は、横浜着の米国食用大豆よりも安くなることが多い。国産油脂用GM(遺伝子組み換え)大豆の品代が現在の国産食品用大豆よりも安くなり、一般的な輸入油脂用の価格になったとしても交付金(補助金ではない)の額が変わるわけではない。だから収量アップが明らかな国産油脂用GM大豆の優位性は揺るがない。
現在でもGMかどうかは無関係で、油脂用(搾油用)大豆の栽培・販売・流通に特段規制があるわけではないのだ。
この北海道でも農業の継承問題があり、あと10年後には現在の2倍の面積に対応しなければならない。
小学校1年生の頭脳でも2倍の面積で2倍の収入になることは理解できるが、現在の2倍の時間働くことが可能かどうか、棺桶に片足を突っ込まないと理解できない日本人がまだたくさんいるようだ。
大豆はコンスタントに3t/haの収量があれば麦の6t/haと同じ収入になるが、現在のNON‐GMのやり方だと投下コストは上がり、栽培中の人的ストレスが麦の数倍だという事実を忘れてはいけない。
GM大豆であれば小麦と同じ程度の心、時間、収量からストレス・フリーになる。
国産大豆の準国家検査では糖分、タンパクなどの成分とは関係なく、表面の汚れがあるかどうか外見だけで良い大豆かどうかが判断される。こんな方法がいったい誰の利益になるのか公開討論会を開いてほしいくらいだ。
もちろん輸入される米国産大豆は外見重視の準国家検査は行なわれない。油脂用だと油の含有量、豆腐用だと糖分、納豆用は大きさなどが重要視される。

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