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【イベントレポート】
読者の会 第79回セミナー 中山間地のメリットを活かす有機農業
- 編集部
- 2015年07月31日
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高品質の有機野菜づくり
「おいしい・きれい・楽しい。そんな実感があれば消費者は受け入れてくれます。マーケットはあるという確信が営農の出発点でした。消費者と生産者、共通の利益をどこまで提案できるか」
有機野菜は多少見てくれが悪くても仕方ない。山下さんは、そんな「常識」にずっと異をとなえている。今回のセミナーでは、高品質の有機野菜づくりが具体的に披露された。参加者が抱えた個別課題にもアドバイスを送った。
山下さんは自分のやり方を「超自然農法」と呼んでいる。いわゆる自然農法は、無農薬・無肥料・無耕起を標榜することが多い。違いは山下さんが、土の状態に応じて柔軟に対応しているところだろうか。ときにはポリマルチも使う(保温だけでなく消毒用にも)。EM生ごみ堆肥(知的障害者が集めてくれたもの)も活用する。
「自然農法を否定しているわけではありません。マーケットもあります。ただ、種子がネックになる。市販の種でも3年くらい経てば使えますが、それでも作る種類が限られます」
要は「土に聞け」。土の状態が良ければ、あとは作物が自然に育ってくれる。害虫がいて天敵がいて、実害はほとんどない。人間はコーディネートするだけ。
「土が良くなると雑草の生え方が秋の彼岸を境にがらりと変わります。それまで生えていた背の高い草が、いっせいに低い草になる。最初は自分でも驚きました。土の熟成が進んでないと、こうはなりません」
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