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【今後の対応】
景気回復とともに、全国的に観光客が増えるようになった。外国人観光客も目立つ。地域では独自の商品開発や発掘にも熱心だが、メロンにおいても「ご当地メロン」がほしい。ほかでは食べられないものを食べるのが、いまの観光客のステイタスである。地域内においても、一般家庭でさえ地域独特のものを求める。これは「秘密のケンミンSHOW」現象とか「Bー1グランプリ」シンドロームと呼ばれる。これからは地方の時代である。
アールスメロン
景気上向くと需要急増。糖度・食べごろ管理徹底を
【概況】
東京市場のアールスメロンは、過去20年で大変な目に遭った。入荷減は悲惨で数量で60%も減少、単価も25%安くなった。中元期と歳暮期に大きな山があったが、いまや夏場に小さな山がある程度。不況の影響がこれほど明確に現れた品目はない。しかしいったん景気が上向くと静岡産を中心に需要が急増する。昨年あたりから、品薄や高値が出るなど人気回復も確実で徐々に量も増え、アールスは完全に復活している。
【背景】
所詮、アールスは静岡産が本物で、他の産地のものは代替品・品ぞろえ商品という位置づけにある。とにかくメロンといえば絵やおもちゃでもネットの張ったアールスのことだ。これから地産地消メロンを作るにしても、やはりネット系のものが主流になるだろうし、一部はアールスを作るだろう。しかし、このアールスは東京市場へは出さないほうがいい。あくまでも地場消費をターゲットにするべきだろう。アールスはとにかく“別格”なのだ。
【今後の対応】
これから景気も上向いて、経済的にも精神的にもゆとりの時代ともなれば、「たまには自分で買ったホンモノのアールスを食べてみるか」という気になるだろう。メロンは多くの地域で盆の贈答物に多用される。地元でおいしいメロンが食べられれば、新しい贈答商品に成長していく。メロンは誰でも好きだ。心配は当たり外れがあることか。メロンを地産地消商品にしたいなら、生産者組合は糖度・食べごろなど品質管理の徹底を。
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