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イベントレポート

2015年度 土を考える会 研修会(関東)


鳥取県八頭町で107haを経営する(有)田中農場の田中里志氏は「うちは毎年3~4ha増えている。周りの農家も70代ばかりなので、あと10年でさらに50haは増える」と説明。そうした事態に備えて、乾田直播で作業分散を図るほか、「時速10kmでもきれいにまける」真空播種機を導入したことを紹介した。今後の規模拡大に向けて「機械体系は整ったので、作業的には十分に対応できる。問題は人材の育成。それから販売も進めないといけない」と語った。

土づくりでまず重要なのは土壌の物理性、そして化学性

東京農業大学名誉教授で(株)全国土の会代表の後藤逸男氏(土壌学)は、規模拡大に伴って機械が大型化すれば、(1)土壌下層への踏圧が深刻になり、水はけが悪くなる (2)その対策としてプラウで深く耕せば、物理性は良くなるものの、逆に水はけが改善されて、塩基の溶脱が起こり、化学性が悪くなる―などと指摘。土壌の物理性と化学性の改善の必要性を説いた。また全国的に肥料の過剰施用で土が「メタボ状態」に陥っていることから、土壌診断の重要性についても指摘した。
講演の後、自身が代表を務める全国土の会と全国土を考える会とが連携することを提案。勉強会を開催したりサービスを相互提供したりすることで、双方の会員の資質向上を図ることを呼びかけた。

圃場管理システムと連動して会計管理する仕組みづくり

初日はこのほかに岡山県岡山市の(株)夢ファームの奥山孝明氏が「PMSを活用した作業計画管理」と題して話題を提供した。
PMSというのは農研機構が開発した圃場管理システムで、日々発生する入出金等の情報は別のソフトで記録しなければならない。そこで奥山氏はソフトウェア開発の(株)ルークシステム(岡山市)と共同で、PMSと連動して農作業と会計情報の管理を同時にできるシステムを開発したと報告した。この開発に当たっては農水省の「農業界と経済界の連携による先端モデル農業確立実証事業」を活用した。

複合作業機とGPSレベラーを実演

研修会2日目は柏市の染谷茂氏が経営する柏みらい農場に移動し、規模拡大に対応した農機の利用について実演会を開いた。利根川沿いにある100haを超えるこの農場は、もともとはゴルフ場の建設予定地だった。頓挫したままになっていたその土地を染谷氏が10年前に買い取り、平均2haという大区画に整備した。そんな広々とした農地で

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