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【紀平真理子のオランダ通信】
オランダのブドウ生産を守る有機農家
- 紀平真理子
- 第27回 2015年10月09日
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3500平方mのグラスハウス内で7品種を栽培し、年間1000tを収穫。Black Alicanteというスペインの古代種やLeopoldIIIというベルギーの珍しい品種を栽培しており、Westland grapeには原産地名称保護(PGI)が付与されている。いずれもべと病耐性が低くて栽培が難しい。それが付加価値になって高値で販売している。
3月には週7日植栽などの作業、その後4~6月に芽かきや剪定。基本的には家族4人のローテーションだ。8~11月には15人の作業員が収穫を行なっている。これらの作業は経験と技術が必要なため、主に元ブドウ生産者をパート雇用している。
というのも、1990年代以降、エジプト産やスペイン産の価格の安いブドウがオランダに流入してマーケットを独占し、廃業に追い込まれたブドウ生産者が数多くいたのだ。そんななかでArnoldさんは2008年から正式に有機栽培に転向した。「パート賃金が高いわけではないが、皆ブドウ栽培にかかわれることを喜んでいるよ。でも年齢が58~85歳と高齢なので今後について対策を考えないと」と話す。
3月には週7日植栽などの作業、その後4~6月に芽かきや剪定。基本的には家族4人のローテーションだ。8~11月には15人の作業員が収穫を行なっている。これらの作業は経験と技術が必要なため、主に元ブドウ生産者をパート雇用している。
というのも、1990年代以降、エジプト産やスペイン産の価格の安いブドウがオランダに流入してマーケットを独占し、廃業に追い込まれたブドウ生産者が数多くいたのだ。そんななかでArnoldさんは2008年から正式に有機栽培に転向した。「パート賃金が高いわけではないが、皆ブドウ栽培にかかわれることを喜んでいるよ。でも年齢が58~85歳と高齢なので今後について対策を考えないと」と話す。
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紀平真理子 キヒラマリコ
1985年、愛知県生まれ。2011年、オランダへ移住し、食や農業に関するリサーチ、本誌や馬鈴薯専門誌『ポテカル』への寄稿を開始。2016年、オランダVan Hall Larenstein University of Applied Sciences農村開発コミュニケーション修士卒業。同年10月に帰国し、農業関連記事執筆やイベントコーディネート、海外資材導入コーディネート、研修・トレーニング、その他農業関連事業サポートを行なうmaru communicateを立ち上げる。今年9月、世界の離乳食をテーマにした『FOOD&BABY 世界の赤ちゃんとたべもの』を発行。食の6次産業化プロデューサーレベル3認定、日本政策金融公庫農業経営アドバイザー試験合格。
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